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減塩食の「物足りない感」を解決 “しょっぱく”なるスプーンとお椀、キリンと明大が共同開発:23年末の市販化目指す(1/3 ページ)
キリンホールディングスと明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室は、減塩食品の塩味を約1.5倍に増強させるスプーンとお椀型のデバイスを開発した。今後は実証実験を行い、2023年末の市販化を目指す。
キリンホールディングスと明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室は、減塩食品の塩味を約1.5倍に増強させるスプーンとお椀型のデバイスを開発した。今後は実証実験を行い、2023年末の市販化を目指す。
なぜ「減塩食」に着目したのか?
同社新規事業グループで開発担当者の佐藤愛さんは、大学病院で研究をしていた際、薄味すぎるあまり食事療法で苦労している患者が多いことを知ったという。「日本人全体の課題としても、1日当たりの食塩摂取量は20歳以上の男性で10.9g、女性で9.3gと世界的に見ても非常に高いのが現状です」(佐藤さん)。日本の食文化では、意識せず食塩をとり過ぎてしまう傾向にあるという。
また、同社の調査によれば約63%が減塩食に不満を抱いており、その多くが味に関するものだったという。「食塩のとり過ぎは解決しつつ、おいしいことも両立できないかと考えました」(佐藤さん)
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