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減塩食の「物足りない感」を解決 “しょっぱく”なるスプーンとお椀、キリンと明大が共同開発:23年末の市販化目指す(3/3 ページ)
キリンホールディングスと明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室は、減塩食品の塩味を約1.5倍に増強させるスプーンとお椀型のデバイスを開発した。今後は実証実験を行い、2023年末の市販化を目指す。
デバイスで減塩食をおいしく食べる
今後は、9〜11月にかけて、減塩専門店「無塩ドットコム」を運営するノルト(兵庫県宝塚市)とオレンジページと共同で実証実験を実施。会場での試食(60人)とホームユース(15〜20人)のデータを基に、市販化に向けての改善点の洗い出しや形状の調整、価格設定、販売経路を確立する予定だという。
「市販化製品は充電式を予定しており、使い終わった後はバッテリー部分は取り外して充電、口にする部分は通常の食器のように洗っていただけます」(佐藤さん)。使用は成人以上を想定しており、特に健康診断の結果が気になり始める30代からをメインターゲットに据えている。
健康志向の高まりを受けて、日本の減塩・無塩食品市場は伸長。15〜20年の5年間で約26%成長し、20年の市場規模は約1413億円にのぼるという。こうした中、同社はヘルスサイエンス領域の規模拡大に注力しており、エレキソルトデバイスの今後に期待がかかる。
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