77万円の近視矯正メガネ「クボタグラス」、販売好調 全額返金保証の20台完売
窪田製薬ホールディングスが8月に発売した、特殊な光を網膜に当てて近視を矯正するデバイス「Kubota Glass」(クボタグラス)の販売が好調だ。同社は9月12日までに、「全額返金保証キャンペーン」の対象としていた先着20台が完売したと発表した。
窪田製薬ホールディングスが8月に発売した、特殊な光を網膜に当てて近視を矯正するデバイス「Kubota Glass」(クボタグラス)の販売が好調だ。同社は9月12日までに、「全額返金保証キャンペーン」の対象としていた先着20台が完売したと発表した。キャンペーン期間は9月15日までだったため、前倒しで終了したことになる。同社は「ユーザーの反応を分析して、販売を拡大していきたい」としている。
近視の多くは、眼軸が本来の位置よりも後ろに伸び、遠くのものへの焦点が合わなくなった「軸性近視」という症状とされる。同製品では、特殊な光で目に刺激を与える独自技術「アクティブスティミュレーション」を活用し、着用者の網膜周辺に光とともにぼかした像を投影。伸びてしまった角膜から網膜までの長さである「眼軸長」を短縮することで近視の根本原因の治療を図る製品だ。10〜17歳の被験者に対する1年間の長期臨床試験の結果、近視の進行や眼軸長伸展を抑制することを確認できたという。
100%子会社のクボタビジョン(米ワシントン州)が製造を手掛ける。米国では6月にニューヨーク州で5200ドルでテスト販売を始め、日本では8月に販売代理店4施設で、77万円で販売を始めた。
現時点で、日米両国での詳細な販売数は「販売数から決算情報が推計可能なことから非公表」(同社広報)としているものの「日本の方がオーダー数が多い傾向」と説明する。日本国内販売代理店からのデータでは「どの層がメインで購入しているかは詳細なデータがまだ代理店から来ておらず不明だが、来店者は日本では子どもと大人が半々」としている。
同社は「日本では実物を手にしている人がまだいない。注文したユーザーにまずはしっかり届けるとともに、反応などを分析して、売り上げなどを拡大していきたい」とコメントしている。全額保証キャンペーンは終了したが、製品自体の注文受け付けは継続している。
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