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脱げない靴下をつくりたい――と考案した「はかないくつした」が話題 逆転の発想はどう生まれたのか:素足以上に足どり軽く(4/4 ページ)
「靴下のかかとが脱げやすいなら、いっそなくせばいいのでは?」――そんな思い付きから生まれたのが、ナイガイ(東京都港区)の「はかないくつした SUASiC(スアシック)」(1足880円)だ。
靴下は“わざわざ”履くもの
ナイガイは2020年に設立100周年を迎えた。老舗企業でありながら、新しいアイデアや商品づくりへの意欲は衰えない。「失敗することも、時間がかかることも当然あります。ですが、思い付いたことはどんどんやっていこう! という雰囲気が社内にはあります」(遠藤さん)
そういった思い付きから生まれた、履きやすさを追求した「親指セパレート5本指ソックス」や高齢者向けにはきぐちを柔らかくした「みんなのくつした」は、同社のオリジナル人気商品に成長しているという。
「靴下は“わざわざ”履くものです。それならば、ちょっとした不満を解消したり、毎日の生活を快適にするような、つまり“わざわざ”履きたくなるような存在でありたいし、そういった商品をこれからも作っていきたいです」(遠藤さん)。「はかないくつした」が踏み出す次の一歩に注目だ。
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