Z世代は要注意? あなたの評価を下げる「違和感のあるメール」(4/4 ページ)
今どきの話し言葉や違和感のある敬語──ちょっとしたメールでの表現のミスが、上司や取引先からの評価の低下につながることがあります。誰が読んでも違和感のない言葉で、スムーズにメールが書けるようになるために、気を付けるべきポイントを解説します。
2つ目は、「すみません」です。
「すみません」は、お礼を言うときにも謝るときにも使えますね。話すとき、つい「すみませ〜ん」が口癖のごとく出てしまうので、私も反省しきりですが。
ビジネスメールでは、「ありがとうございます」や「申し訳ないことです(申し訳ございません)」と書くようにしましょう。ミスをして謝るとき、「すみませんでした」では、軽い印象を与えてしまいますものね。
3つ目は、「ご自愛ください」です。
よくある誤りは、「お体ご自愛ください」です。正しくは「ご自愛ください」なので、「お体」はつけません。なぜかというと「自愛」は体を大切にすることなので、「お体」と書くとダブってしまうからです。
つい先日のメール研修でも、「知らなかった……。長年『お体ご自愛』と書いていました」という接客業のベテラン社員がいました。前向き思考の人なので「今日から直せるので、よかったです!」とも。皆さんもぜひ「ご自愛ください」と書いてください。
著者:鈴木真理子(すずき・まりこ)
株式会社ヴィタミンM 代表取締役
共立女子大学卒業後、三井海上火災保険株式会社(現三井住友海上)に入社し、9年3カ月間の勤務を経て退職。さまざまな職業を経験した後、ビジネスインストラクターとして独立。2006年起業し、講師派遣型の社員研修を行う株式会社ヴィタミンMを設立。
これまで企業研修や公募型セミナーにおいて3万人以上に数多くの失敗談を告白しながら、ミス、ムダ、残業を減らすヒントを提唱している。講師業の傍ら、新聞や雑誌をはじめメディアの取材、ビジネス書の執筆など幅広く活動中。日本ペンクラブ会員。
主な著書に『「段取りが良い人」と「段取りが悪い人」の習慣』『やり直し・間違いゼロ 絶対にミスをしない人の仕事のワザ』『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』『<図解>仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(共に明日香出版社)がある。
メールは「コミュニケーションの触媒」であり「道具」である──。本書では、人間関係を円滑にするツールとして「いかにうまくメールを使うか」を解説します。どうすれば簡潔に分かりやすいメールを書くことができるのか、そのための具体的な技法が詰まっています。
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