アジア食品が約2000種類! 「亜州太陽市場」の人気商品は?:マニアックな商品も(2/5 ページ)
2021年11月に吉祥寺で誕生したアジア食品専門店「亜州太陽市場」が店舗を増やしている。一番のウリは、アジアの食品を約2000種類も取りそろえていること。同店はアジアトレンドの発信地となるのか。千歳船橋店を訪れ、話を聞いた。
アジアの食を丸ごと! マニアックな商品も
取材にあたり、小田急線千歳船橋駅から徒歩1分ほどの立地にある千歳船橋店を訪れた。“日本最大級の品ぞろえを誇るアジア食品専門店”とうたうだけあり、店内はそれほど広くないものの、圧倒されるほどの商品数だ。
「アジアの本場の味を日本の食卓に届けることにこだわっています。ラオックスグループに在籍しているアジア出身の社員に、現地でよく食べられている人気ブランド、メニューをリサーチして商品を仕入れています。辛ラーメンや火鍋など日本人にもなじみがある食品だけでなく、見たことがないマニアックな商品にも出会えると思います」(刑部氏)
豚の血を固めた「豬血(ジューシエ)」や、鴨の血を固めた「鴨血(ヤーシエ)」は、マニアックな商品の代表例。レバーのようでもあり、グロテスクな豆腐のようにも見える。いずれも、台湾の屋台やB級グルメを扱うレストランなどで親しまれているという。
「日本人からすると、ややゲテモノの類に入るかもしれませんが、現地では火鍋の具などでよく食べられている食材です。火鍋に入れると味がまろやかになって、おいしいのです」(刑部氏)
豚や鴨の血と聞くと少々尻込みするが、ネットの口コミでは「キュッキュッとした歯ごたえがたまらない」「プリプリで濃厚」「ほんのりレバーのような味。新鮮な豚の血を固めているので血なまぐさい感じはない」といった感想を見かけた。
台湾で食べられている麺線(めんせん)とは、素麺に似た台湾の細麺を、かつおダシが効いたとろみのあるスープで煮込んだもの。ソウルフードといえるほど現地ではなじみがあり、食事や軽食として親しまれているそうだ。日本での知名度は高くないが、新橋に麺線の専門レストラン「台湾麺線」があり、知る人ぞ知る台湾グルメかもしれない。
新商品は不定期で仕入れており、顧客のリクエストや市場での出回り加減、季節などに応じて検討しているという。どこよりも多い品ぞろえに加え、アジアの日常食やトレンドをいち早く知ることができるマーケットといえそうだ。
関連記事
- ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - 7カ月で3000台! 無名ブランドの「ピザ窯」が、なぜ売れているのか
2021年に創業したENRO(エンロ)はアウトドア用ピザ窯「窯焼名人」を発売し、約7カ月で3000台が売れた。同商品の価格は3万円を超えるので、決して「安い」とはいえない。実績がない新ブランドの商品なのに、なぜ消費者にウケているのか。 - クラファンで3億6000万円を集めた製品は、なぜ謝罪に追い込まれたのか
クラウドファンディングサイト「マクアケ」に掲載され、3億6000万円近い資金を集め、反響を呼んだ超音波食洗機「ザ・ウォッシャー・プロ」。その一方で、「優良誤認ではないか」と疑問視する声が上がり、その反応もまた大きくなっていった。同プロジェクトは何が問題だったのか。 - 丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。 - 吉田カバンが「1+1=3」の発想 リュックが2つに分かれる新作にびっくり
吉田カバンからユニークなカバンが登場した。リュックが2つに分かれるタイプを発売したところ、じわじわ売れているそうだ。「吉田カバン」といえばベーシックなモノが多いのに、なぜ見たことも聞いたこともない商品を開発したのだろうか。担当者に話を聞いたところ……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.