空飛ぶクルマの商用機イメージ、SkyDriveが発表 大阪万博での飛行を目指す
「空飛ぶクルマ」を開発するSkyDrive(愛知県豊田市)は9月26日、設計開発中の空飛ぶクルマの商用機「SkyDrive式SD-05型」(以下、「SD-05」)のデザインを発表した。
「空飛ぶクルマ」を開発するSkyDrive(愛知県豊田市)は9月26日、設計開発中の空飛ぶクルマの商用機「SkyDrive式SD-05型」(以下、「SD-05」)のデザインを発表した。同機体は、日本で初めての国土交通省の型式証明取得を目指しており、事業開始の皮切りとして、2025年の大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を目標としている。
空飛ぶクルマは、諸外国では「eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)」や「UAM(Urban Air Mobility)」とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発が進められている。日本でも18年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、30年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。
このほど発表した「SD-05」は、「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機となる。2人乗り(乗客1人とパイロット1人)で、パイロットが操縦するが、コンピュータ制御のアシストにより、飛行を安定させている。最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるように設計した。
デザインは、同社の一人乗りの有人試験機「SD-03」と同様、新ジャンルの移動手段にふさわしい「プログレッシブ」(先駆性・先進性)をキーワードとした。メインボティをサイドから見ると、空へ飛び立つ一対のプロペラのようなS字型のシルエットが、上から眺めた時には、パールホワイトのツバメの姿を連想する設計としている。
機体は、鳥や動物のストリームラインを研究し設計した先進的な空力形状とし、飛行をより安定させるために水平と垂直の尾翼を設置している。機体の上部には、12基のモータとプロペラを配置し、1000回以上の飛行テストで培った制御技術で、安定した飛行を実現した。
同社は「『100年に一度のモビリティ革命をけん引する』をミッションに、日常の移動に空を活用する未来を実現するべく、商用機『SD-05』の開発と実証実験を重ね、さらなる安全、安心な機体の開発を進めてまいります」とコメントしている。
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