食品トレーやめて、鶏肉をそのまま袋詰め 当初は心配する声もあったサミットの取り組みが支持されたワケ:収納・持ち歩きに便利と話題(1/3 ページ)
サミットは食品トレーをやめて、鶏肉をそのまま袋詰めをしている。当初は心配する声もあったが今は支持される「ノントレー包装」。導入の経緯を聞いた。
あの店が支持される秘訣:
スーパー、コンビニなど小売り各社は、「顧客満足度」を高めるためにさまざまな工夫をしている。レジ袋の無料配布継続、正直すぎると話題のポップなど、各社が顧客に支持される秘訣を取材した。
連載第1回:セコマの店内調理「ホットシェフ」 なぜ道民に愛されるのか
連載第2回:「セコマ」はなぜ、レジ袋無料を続けるのか トップが「これでよかった」と語る背景
連載第3回:「品質がよくない」「普段の1.5倍の値段です」 顧客満足度No.1のスーパーで見つけた“正直すぎる”ポップの真意
連載第4回:商品をぐるりと一周する不思議なバーコード レジ打ちにかかる時間をどれだけ削減できるのか
連載第5回:レジ袋の代わりに「指定ごみ袋」を販売 イオンが提案するマイバック以外の新しい選択肢
連載第6回:本記事
食品スーパーを展開するサミットは、肉類をそのまま袋に入れて販売する「ノントレー包装」を採用している。食品トレーを使用していないため、利用者からは「ごみが減って助かる」「かさばらなくて良い」などと好評だ。精肉売り場を見渡すと、牛肉、豚肉ではほとんどの商品で食品トレーを使用しており、ノントレー包装を実施しているのは鶏肉がメインのようだ。精肉部・バイヤーの白鳥太一さんは、鶏肉に限定してノントレイ包装を導入しているのには“ある理由”があると話す。
「ノントレー包装」の概要
サミットでは、びりっと破けるタイプの袋で肉を覆っている。鶏肉での導入がメインで、内容量に関わらず全ての規格を「ノントレー包装」で販売。大容量タイプは保管時の利便性向上のため、チャック付きの袋を採用している。
袋に詰める作業は機械で行う。専用の機械に鶏肉を置くと、数秒で袋に入った鶏肉と値札シールが出てくる。作業効率は食品トレーを使用する場合と“ほぼ変わらない”という。なお、チャック付きの袋は手詰めで作業する。
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