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正社員男女の年収格差は約200万円、女性は転職で給与が下がる傾向に:50代では300万円以上の差(3/3 ページ)
マイナビが発表した「男女の賃金格差」に関するリポートによると、正社員男女の年収格差は約200万円。女性は「ライフステージ」を重視した転職により給与が下がる傾向にあることが分かった。
業種別に見る中途正社員の初年度年収
「マイナビ転職」に掲載されている求人の平均初年度は18年から増加し続けており、22年8月度の平均初年度年収を職種別に見ると、最も高かったのは「IT エンジニア」で554.9万円だった。以降は「コンサルタント・金融・不動産専門職」527.1万円、「企画・経営」525.8万円、「建築・土木」511.6万円と続き、この4職種が500万円を超えた。
最も低かったのは「医療・福祉」384.0万円、次いで「技能工・設備・配送・農林水産他」393.6万円、「保育・教育・通訳」400.0万円、「管理・事務」403.3万円となった。21年の転職者を見ると、男性は初年度年収の高い職種に就く割合が高く、女性は年収の低い職種に就く割合が高いことが分かる。同社では、こうした転職時に選択する職種の違いも、男女の給与差に影響しているとしている。
加えて、最も平均年収が高かった「ITエンジニア」と最も低かった「医療・福祉」の年間推移を見ると、「ITエンジニア」は18年から増加が顕著で40万円以上伸びているのに対し、「医療・福祉」は増加しているものの、その増加幅は低く9万円程度にとどまっている。
同じ業種、職種内で転職をする人は多く、その傾向は年齢が上がるほど強くなる。そのため、年収の上がりにくい職種や業界で働き始めると、転職によって年収をアップさせることが難しくなるという。
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