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“断面萌え”で人気の「フルーツ大福」「フルーツサンド」 心配なのは、過当競争の行方:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
果物の摂取量が減少している一方、「フルーツ大福」「フルーツサンド」がブームになっている。筆者は過当競争に陥っているのではないかと指摘する。生き残るには差別化戦略が必要だ。
カットする糸で差別化
フルーツ大福をカットする糸で差別化を図る店もある。
「浄水通 果実大福 花菱」は20年11月、福岡市屈指の高級住宅街の浄水通に1号店をオープン。福岡市内に3店を展開している。
また、関東には21年6月に「鎌倉 果実大福 華菱 鎌倉本店」をオープン。鎌倉市と藤沢市に3店を展開。福岡と湘南で計6店となっている。
商品特徴は、その時々の最もおいしい果物を日本全国から選び抜いた、花のように美しいフルーツ大福。果物を求肥と白あんで包んでいる。“花より大福”を標榜。
一番の売りは、大福を2つにカットして断面を楽しむための「赤い糸」だ。同店では、大福を糸で切るのではなく、「赤い糸で、ご縁を結ぶ糸結び」と呼ぶ。土産や大切な人へのプレゼントとしても最適としている。
しかし、フルーツ大福は早くも過当競争となり、ブームにかげりが出ているのか、この「花菱」は最大10店まで増えたが、福岡の2店と神戸の2店は既に閉店した。
どの専門店の商品も正直似ている。よほど他店と違った商品を出さなければ淘汰されるだろう。
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