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小学館、「日本鉄道大地図鑑」を発売 レアな資料から鉄道の歴史を振り返る:鉄道開業150周年記念(2/2 ページ)
小学館は9月29日、明治から令和までの鉄道地図を高精細な印刷で収録した「日本鉄道大地図鑑」を発売した。鉄道開業150周年と小学館創業100周年を記念した企画で、近代日本の歴史・文化・風俗を地図から読み解くビジュアル図鑑として展開する。
双六や「大正の広重」と呼ばれた絵師の作品も掲載
地図以外にも、ポスターや沿線の観光案内を兼ねた駅弁の掛け紙、乗車できる範囲を示したきっぷにも路線は描かれており、双六やボードゲームになったものもあった。
寺社や温泉など沿線の観光地を、空を飛ぶ鳥の視点で彩り豊かに描き、生涯に数千点の作品を残したといわれる鳥瞰図絵師・吉田初三郎が描いた「小田原急行鉄道沿線名所図絵」(1927年)を二つ折りの両観音開きで掲載した。さらに約70×70センチメートルの風呂敷にデザインして同梱する。
もうひとつの特典は、東海道新幹線が開業した64年に国鉄が発行した「運転事務用鉄道線路図」。横に広げると約2メートルにもなる屏風折りの地図で、表面に新幹線を含む国鉄の全路線と他社線、裏面に運転業務に必要なデータを収載した。鉄道博物館に残されていた原本を撮影し、同書が初めて復刻したという。
A3判418ページ、上製本・ケース付きで、価格は3万9600円。
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