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「そろそろ、No.1を入れ替えよう。」 ファミマがPB「ファミマル」でとにかく「分かりやすさ」にこだわる理由:ファミマル1周年(3/3 ページ)
ファミマのPB「ファミマル」が10月19日に1周年を迎える。発売以降、PBの日商前年比と既存店日商売上前年比がどちらも10カ月連続100%超えと好調だ。子どもから高齢者まで誰にでも分かりやすい「伝え方」が好調の要因のようで……
「そろそろ、No.1を入れ替えよう。」広告も再掲
同社はファミマルの開始に際し、21年10月18日に「そろそろ、No.1を入れ替えよう。 ちょっと大きいこと言っちゃいましたが、まずはおいしさで勝負します。」と書かれた屋外広告を掲示。ストレートな物言いで、SNSを中心に話題を集めた。
22年もこの広告に応える形で、あえて同様の「そろそろ、No.1を入れ替えよう。」という広告を掲示。2文目を「と、1年前に広告しましたが、だいぶいい感じです!!」と変更し、ファミマルが好調であること、ファミマルにけん引されてファミマも好調であることを「だいぶいい感じに」という一言でアピールする狙いだ。
駅貼り広告でも21年と同様に「チャレンジするほうのコンビニ」というフレーズを再掲している。
他にも、俳優の生田斗真さんが出演するテレビCMを放映。あえて静止画を利用し、「割引に予算を回すため、写真を使用しています」というテロップを入れた。値引きキャンペーンに対する本気度をアピールする狙いなのだろう。
同社は24年度末までに、ファミマ全商品のPB比率を35%以上にすることを目指している。ファミマルを開始した21年10月末時点では30%、そこから順調に推移し、8月時点では32%まで成長した。今後もファミマルの製品と、「分かりやすい」広告を注視したい。
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