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「綿の逆襲が始まる」 無印の「発熱インナー」はなぜ、合成繊維ではなく「綿」なのか:合成繊維へのアンチテーゼ(1/3 ページ)
無印良品は「あったか綿」を使ったインナーシリーズを発売。この商品の最大の特徴は天然素材である「綿」の性質を生かし、あたたかさと肌触りの両方を実現していること。「綿の逆襲」は始まるのか。
無印良品を展開する良品計画は、秋冬向けの機能性インナーをリニューアルし、「あったか綿」を使ったインナーシリーズを発売する。この商品の最大の特徴は天然素材である「綿」の性質を生かし、あたたかさと肌触りの両方を実現していることにある。一般的な機能性インナーは合成繊維を使用しているケースが多く、担当者は「合成繊維へのアンチテーゼだ」と意気込む。
綿は、汗などの水分を吸収して発熱する天然の機能性素材だ。あったか綿シリーズでは、綿に特殊な加工を施し、身体から発散された蒸気を熱に転換する「吸湿発熱性」を高めた。化学繊維のインナーが多く普及するなか、綿を活用することで肌触り、着心地を改善し、差別化を図る。
衣服雑貨部 インナー雑貨担当MD部長の山口洋平さんは「過剰なスペック競争に対するアンチテーゼだ。これから綿の逆襲が始まる」と、綿を使用した機能性インナーの可能性について語る。他社製品は合成繊維を使用した製品が多いなか、なぜ無印は綿に注目したのだろう。
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