動画配信サービス「SPOTV NOW」が好調 英プレミアリーグ放映権獲得で「会員数が前年比4〜5倍」に(1/2 ページ)
今季からEPLの放映権を獲得した動画配信サービス「SPOTV NOW」の日本国内での会員数が順調に増加している。運営元の韓国ECLAT MEDIA GROUPの日本法人LIVE SPORTS MEDIAによると、会員数が「前年比で4〜5倍になった」という。
各国のスター選手がプレーし、“世界最高峰のサッカーリーグ”とも称されるイングリッシュ・プレミアリーグ(EPL)。今季からEPLの放映権を獲得した動画配信サービス「SPOTV NOW」の日本国内での会員数が順調に増加している。運営元の韓国ECLAT MEDIA GROUPの日本法人LIVE SPORTS MEDIA(LSM、東京都港区)によると、会員数が「前年比で4〜5倍になった」という。
11月に中東カタールで開幕するサッカーワールドカップ(W杯)を前に、日本代表の主力選手である冨安健洋選手(アーセナル所属)と三笘薫選手(ブライトン所属)ら日本人選手の活躍が追い風になっている。
「これまでにない規模のユーザーが利用」
SPOTV NOWは4月、日韓両国で今季から3シーズンにわたってEPLの放映権を獲得したと発表。シーズン開幕直前の7月には、ユーザー拡大に向けた取り組みの一環として、サイバーエージェントが運営する「ABEMA」に放映権の一部を売却した。
昨季まで放映権を持っていた「DAZN」が有料サービスなのに対し、ABEMAは一部を除き無料配信することから、Twitterではサッカーファンなどから「神!」「これは熱すぎる」「頭おかしいくらい有能」など同社の対応を絶賛する意見が相次いだ。
(関連記事:「ABEMA」がサッカー英プレミアリーグの放映権を獲得できたワケ)
こうした取り組みや、無料キャンペーンなどを展開したことで、シーズン開幕直後の8〜9月上旬にかけては「会員数が急速に増加した。トラフィックなどを追っていると、これまでにない規模のユーザーが利用している」と運営元のLSMの担当者は語る。
実会員数は「非公表」としつつ、「無料会員を含め、総会員数は数十万人後半の規模まで増加した」と説明。同社は、大谷翔平選手らが活躍する野球のMLBの放映権も保有しているが、EPLの配信を始めたことで「会員数が前年比で4〜5倍になった」と明らかにした。
中でも、日本人解説者を配置するなど同社が重点的に配信しているEPLの強豪クラブの総称「ビッグ6」(マンチェスターシティ、リヴァプール、アーセナル、チェルシー、トッテナム、マンチェスターユナイテッド)の試合は「コンスタントに100万再生を記録している」(同)という。
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