調査リポート
正社員の約3割が、リスキリング経験あり どんな職種に多い?:促進のカギは?(1/2 ページ)
3割前後の正社員に、リスキリングの経験がある──パーソル研究所(東京都港区)が、このような調査結果を発表した
3割前後の正社員に、リスキリングの経験がある──パーソル研究所(東京都港区)が、このような調査結果を発表した。調査は全国の20〜59歳の正社員3000人を対象に実施。「新しいツールやスキルを学んだ経験がある」(32.6%)、「知らない領域の知識を新しく学び直した経験がある」(32.1%)「新しく仕事の専門性を広げた経験がある」(29.9%)など、一般的なリスキリング経験がある人は約3割だった。
一方で、デジタル領域のリスキリングに関しては経験がある人は約2割前後だった(「新しいデジタル技術やテクノロジーを習得した経験がある」21.0%、「ITツールやプログラミングなど、デジタル領域の知識を学び直した経験がある」20.0%、「統計データ解析やAI・機械学習などを用いた分析スキルを新たに身に付けた経験がある」20.0%)。
どんな職種に多い?
リスキリングが盛んな業種は「情報通信業」「教育、学習支援業」「金融業、保険業」、職種は「IT系技術職」「経営・経営企画職」などだった。性別・年代別で見ると、40〜50代の女性はリスキリングの経験・習慣ともに他のグループよりも少ない傾向にあった。
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