調査リポート
正社員の約3割が、リスキリング経験あり どんな職種に多い?:促進のカギは?(2/2 ページ)
3割前後の正社員に、リスキリングの経験がある──パーソル研究所(東京都港区)が、このような調査結果を発表した
リスキリング促進のカギは?
どのような人事制度や人事管理が、社員のリスキリングを促進するのか。重回帰分析で影響度が強いものを分析した結果、一般的なリスキリングに最もポジティブに影響するのは「目標の透明性」、デジタル領域のリスキリングは「キャリアの透明性」だった。また、どちらにもポジティブに影響するのは「処遇の透明性」だった。
リスキリングにポジティブに影響する、上司の行動
リスキリングを促進する上司マネジメントの在り方は、どちらのリスキリングにおいても、日常的に新しい仕事のやり方を探索することだと分かった。また、デジタル・リスキリングでは、上司によるキャリア支援がよりポジティブに影響する。
調査は同社が5月13〜16日に実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ITスキルに無縁の52歳が「DX人材育成」されて分かった、ミドル・シニア世代をリスキリングするコツ
しばしば問題化する、ミドル・シニア層のリスキリング。人材不足の背景や定年再雇用も見据え、新たなスキルの習得を期待する企業側と、「今から新しいことを学べと言われても……」と困惑するミドル・シニア世代の間で、すれ違いが起きかねません。
SOMPO、なぜ全社員を「DX人材」に? 6万人超にたたき込む“DX版読み・書き・そろばん”とは
SOMPOホールディングスがグループをあげてDXを推進している。約6万3000人にも上る国内グループ全社員を3つのタイプのDX人材のいずれかに振り分け、研修を実施中だ。しかし、ルーツをたどると明治時代にさかのぼるほどのレガシー企業だけに、アナログ文化も残っており、変容を遂げるのは簡単ではない。
人事が会社を強くする! 必要性が高まる「リスキリング」のため、人事が今すべき3つのポイント
人事部門や教育担当部門にとって、従業員に対する学びの場の提供や、教育効果を高めるための施策の導入は重要なミッションです。しかし重要性は高くても、リスキリングは「学びの機会を用意して、終わり」ではありません。従業員の意欲の向上、効果の測定、魅力あるコンテンツ作り……導入に当たって、人事が取り組むべきポイントは多くあります。
評価、キャリア、ベテラン社員の扱い…… リスキリングを実施する際、人事が検討すべき施策とは
リスキリングを実施する際、評価には組み込むべきなのか。社員のキャリア設計はどう考えるべきか、ベテラン社員の扱い方は──リスキリングを実施する際、人事には悩みが尽きません。リスキリングの実施にあたり、準備しておくべき制度・施策6つを解説していきます。
キリンはなぜ「道場」でDX人材を育成するか その真意
自社の今後を考えると、DXの取り組みは必須。しかし、推進役の人材がいない──。多くの企業に共通する課題だ。採用のアプローチを工夫する企業もあれば、人材育成に投資する企業もある。キリンホールディングスの場合は、「DX道場」を立ち上げた。


