調査リポート
9月のインボイス登録件数、20万件超 法人全体の登録率は51.2%に:東京商工リサーチの調査(1/2 ページ)
インボイス登録率を法人・個人、都道府県別ごとに集計・分析した。
東京商工リサーチは、2023年10月から始まるインボイス制度の登録数動向に関する調査を実施した。その結果、9月の登録数は最多の20万件超となった。一方、個人企業の登録は低迷している。
9月末におけるインボイスの累計登録数は120万5084件だった。9月は単月で見ると、月間最多の20万件超が登録されている。
累計登録数120万5084件のうち、法人の登録は100万件に迫っていた。その一方、個人企業の登録は約25万件にとどまっている。
国税庁は約300万件の登録を見込んでいるものの、いまだその半数にも届いていない。特に個人企業を中心に、インボイス制度には慎重な姿勢を取っていることが浮き彫りになった。
インボイス登録率
国税庁によると、インボイス登録事業者(適格請求書発行事業者)のうち、9月末で法人(人格のない社団等を除く)の登録数は96万1918件だった。総務省「平成28年経済センサス」に基づく法人数は187万7488件で、登録率は51.2%(前月比8.7ポイント増)と半数に達する。
9月末の個人企業の登録数は24万1792件で、個人企業197万9019件の12.2%(前月比2.3ポイント増)にとどまっていた。9月末のデータで登録数の月次推移を分析したところ、法人は2月まで伸び悩んだものの、3月からピッチをあげ9月も大幅に増加している。一方、個人企業では7月まで月3万件を下回っていた。8月、9月は4万件台に乗せたものの、ペースは法人と比べると著しく鈍くなっている。
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