2015年7月27日以前の記事
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部下の「それパワハラですよ」におびえる上司たち 指導や指示との違いをどう考える?あれもこれもハラスメント(4/4 ページ)

「部下に仕事を指示したら『私の仕事ではありません。それってパワハラですよ』と言われてから、何も言えなくなってしまいました」――このように相談してきたのは中小企業の営業部長の藤川さん(仮名、40歳男性)でした。

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今後、職場で考えるべきこと

 まずは経営者も労働者も正しい知識を知ることです。「ハラスメントとは何なのか?」を知ることで無用な○○ハラを避けましょう。

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ハラスメントとは何かを知り、無用な○○ハラを避ける

 そして、その延長線上で会社における業務上の指示の範囲や業務指導の在り方、やり方のガイドラインを決め、それを定期的に共有し、具体的事例の検証を行うこと。また、定期的なモニタリングによる実態把握をすることも必要でしょう。

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業務上の指示の範囲や業務指導の在り方、やり方のガイドラインを決める

 今後、「ハラスメントが横行している企業」という認識が広まってしまえば、採用に影響が出るのはもちろん、営業的にも「我が社はハラスメントを許すような企業とは取引できない」ということも考えられます。

 単に法令を守るという観点だけではなく、生産性の観点、企業ブランドの観点などからハラスメントの及ぼす影響を考え、発生させない事前対応を心掛けていきましょう。

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ハラスメントを発生させない事前対応を心掛ける

著者紹介:大槻智之

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1972年4月、東京生まれ。2010年3月、明治大学大学院経営学研究科経営学専攻博士前期課程修了。経営学修士。特定社会保険労務士、傾聴アソシエ、採用定着士、ジョブオペ認定コンサルタント、仕組み経営コーチ、500社を超えるクライアントを抱える社会保険労務士法人・大槻経営労務管理事務所の代表社員。採用、目標管理、評価制度、業務改善、経営仕組み化支援までHR全般を手掛ける。人事担当者の交流会「オオツキMクラブ」を運営し、300社(社員総数20万人)にサービスを提供する。


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