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アニメ業界のフリーランス、年収300万円未満が半数 インボイス制度導入で大量廃業の危機(2/2 ページ)
ワクワーク(東京都品川区)は、アニメ業界でフリーランスで働く人を対象に「インボイス制度意識調査」を実施した。中間集計の結果、アニメ業界で働くフリーランスの半数が年収300万円未満であり、25%がインボイス制度の導入により廃業危機を抱えていることが分かった。
インボイス制度、どう思う?
インボイス制度の導入についてどう考えるか聞いてみると、85.8%が「将来的にも導入するべきではない」と回答した。理由には、「インボイス制度の納税・事業負担はアニメ業界全体に影響を及ぼすから」「若手ほど影響が大きく新規参入の弊害にもなり、アニメ文化が衰退する可能性があるため」などの内容に票が集まった。
インボイス制度の認知は高いが、取引先からの要請は少ない
インボイス制度について知っているかの質問では、82.3%が「よく理解している」「だいたい知っている」と回答した。
「アニメ業界の仕事の取引先からインボイス制度に関する要請はあったか」の質問には、89.5%が「まだ何もない」と回答した。一方、取引先から要請を受け「インボイス発行事業者にならない場合は、値引きすると言われた」や「インボイス発行事業者にならない場合は、取引を停止すると言われた」の割合が3.1%に上った。
同社は、大人数で作業を行うアニメの制作現場において、20〜30代の若手の多くが廃業すれば「業界全体で培ってきた技術の継承が途絶えるだけでなく、国内のアニメ制作システムそのものが崩壊しかねない」と懸念している。
調査は、アニメ業界で働くフリーランス(個人事業主・小規模事業者)1132人を対象に、Webアンケートで実施した。期間は10月9日〜16日分を集計し、中間発表とした。
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