「意外とおいしい」──日本初? ローソンの「プロテイン入りチューハイ」に反響 開発元は社員12人の中小企業(3/3 ページ)
ローソンが発売した「プロテinチューハイ」が、「意外とおいしい」などと注目を集めている。近年の健康志向や筋トレブームなどを背景に商品化したという。開発元の北海道麦酒醸造に開発の経緯などを聞いた。
若年層に筋トレブーム? 市場規模は3200億円超に
コロナ禍では、若年層を中心に筋トレがブームになっている。ピップが21年3月に発表した、全国4700人を対象にした意識調査では、73.7%が「健康意識が高まった」と回答。コロナ禍以降の身体の不調や変化については「感じる」(7.1%)、「やや感じる」(20.5%)と3割近くが不調や変化を感じていることが分かった。
このうち「身体に不調や変化を感じている」と回答した20代男性160人に身体のケア方法について聞くと、「ジョギング・ランニング」(27.5%)を抑え、「筋トレ」(33.1%)が最多となった。
笹川スポーツ財団が隔年で発表している「スポーツライフ・データ」(21年6月発表分)の年代別・種目別スポーツ実施率では、18・19歳と20歳代で「筋力トレーニング」が最多だった。18年調査と比較し、18・19歳は14.1%から29.2%、20歳代は11.8%から23.6%にそれぞれ2倍以上増加している。
べネクス(神奈川県厚木市)の「スポーツ・サステナビリティ白書」では、男女年代別の筋トレ実施率最多は20代男性(27.4%)だった。各社調査の数値上でも若年層で筋トレブームが到来している様子がうかがえる。
筋肉量アップに欠かせないプロテイン関連商品の市場規模も拡大するとの予測が出ている。富士経済が21年11月に発表した「たんぱく補給食品市場」に関する調査によると、たんぱく補給食品の国内市場は26年に3218億円になるという。21年の2216億円から単純計算で約1.45倍となる見通しだ。
ローソンでは11月7日まで「ローソンテスト品総選挙」を実施中。投票結果の1〜3位のテスト商品を製品化し、一般販売する方針だ。プロテイン入りのチューハイは、市場の新たなトレンドになるか。異色の商品を開発し、販売を実現させた2社の動向に今後も注目が集まりそうだ。
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