「猫をなでている手触り」の毛布が5時間で完売 商品化のきっかけは猫好き新入社員の”ある悲しみ”:3分インタビュー(1/3 ページ)
通販大手ニッセン(京都市南区)が手掛ける「猫Feel」が大きな話題となっている。「猫をなでている手触り」を再現するというアイデアが生まれたきっかけとは? 担当者に聞いた。
3分インタビュー:
「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。
サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!
「ねこすきねこずっとさわってたい」という社員の熱い思いが炸裂――公式Twitterがそう紹介したのは、通販大手ニッセン(京都市南区)が手掛ける「猫Feel」だ。猫Feelは「猫をなでている手触り」を再現した商品で、毛布やクッション、敷きパッドなどを展開。10月19日に販売開始したところ、5時間ほどで全商品の予約販売が終了するなど大きな話題となっている。
公式Twitterですら「はたから見ていて『やべえな』という企画」と紹介する猫Feelだが、そのアイデアはどうやって生まれたのか。同社商品本部ホームグッズ部の佐久間悠部長に話を聞いた。
きっかけは新入社員の一言
――「猫をなでている手触り」という着想はどのようにして生まれたのでしょうか?
佐久間: 2021年12月に実施した冬商材の企画会議で、当時の新入社員から「猫を触っていると癒されるのですが、私は今飼える状況ではありません。だから猫カフェに通っているんですが、猫はツンとしてなかなか触らせてもらえないんです……」という話が出ました。
その話を聞いた時、「同じように猫をひたすらなでたい人、猫アレルギーなどで触りたくても触れない人に、猫の肌触り・手触りを存分に感じられる商品があればいいのでは?」というアイデアが出て、製品化に着手しました。
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