ニュース
「猫をなでている手触り」の毛布が5時間で完売 商品化のきっかけは猫好き新入社員の”ある悲しみ”:3分インタビュー(2/3 ページ)
通販大手ニッセン(京都市南区)が手掛ける「猫Feel」が大きな話題となっている。「猫をなでている手触り」を再現するというアイデアが生まれたきっかけとは? 担当者に聞いた。
猫を飼っている社員と協力して再現
――「猫をなでている手触り」はどのようにして形になっていったのでしょうか?
佐久間: 企画担当者と猫を飼っている社員とで、あるだけの素材サンプルに触れることから始めました。どれが猫の毛並みの触り心地に似ていて、かつ触っていて心地いいか、なでるだけだなくぎゅっと握ってみたり、ふわっとかけてみたりして、納得できる素材選定に苦労しました。
また、毛並みの表現にもこだわりました。今回ターゲットにしたのはロシアンブルーとスコテッシュフォールドの2種類の猫です。それぞれの毛並みや触り心地を何度も確認しながら試作を重ね、とことん「猫をなでている手触り」を追求しました。色も、猫独特のまだらで毛先が白く色がついている地肌の雰囲気を出すためにバックプリントを採用しました。製品の最終ジャッジも普段の企画担当者ではなく、猫を飼っている社員で行いました。
――「猫をなでている手触り」以外にこだわったところはありますか?
佐久間: 猫を触った時の、じんわりとしたぬくもりを再現していることです。猫の平熱は人間より約1〜2度高いので、中わたに含まれる吸湿発熱わたの配合を20%にして猫に近いぬくもりを表現しました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
脱げない靴下をつくりたい――と考案した「はかないくつした」が話題 逆転の発想はどう生まれたのか
「靴下のかかとが脱げやすいなら、いっそなくせばいいのでは?」――そんな思い付きから生まれたのが、ナイガイ(東京都港区)の「はかないくつした SUASiC(スアシック)」(1足880円)だ。
オートミールを茶碗によそって箸で食べる!? 日本市場を狙うケロッグの意外すぎる作戦
日本ケロッグは9月15日、「粒感しっかり オートミールごはん」を発売した。同社の執行役員でマーケティング本部長の山田実さんによれば、日本のオートミール市場規模はこの4年で約10倍以上に急成長しており、2021年は623億4000万円にのぼるという。この急拡大は、オートミールならではの食べ方「米化」が要因だ。
「セカンド冷凍庫」が一躍人気になっている“なるほど”な理由 シャープに聞いた
「セカンド冷凍庫」が注目を集めている。家にもう1台冷凍庫を置くというと、部屋が手狭になるなどマイナスな印象を受けるかもしれないが、直近2年間で国内出荷台数は2倍近くに急増。人気の背景には、食品買いだめやコストコなど大容量商品の人気上昇のほかにも、追い風があるようだ。詳しい理由をシャープに聞いた。
もはやオシャレ家電? 人気の「セカンド冷凍庫」しのぎ削るメーカー、焦点は2つ
食品買いだめやコストコなど大容量商品の一般化、ふるさと納税の返礼品などを追い風に、人気上昇中の「セカンド冷凍庫」。各社の人気セカンド冷凍庫を分析すると、ある特徴が見えてくる。キーワードは、「スリム」と「大容量」だ。
異例の350万本突破 リップモンスターが口紅市場で“モンスター級”になれた理由
コロナ禍により、化粧品市場は大きな打撃を受けた。2020年は6670億円(前年比88%)と大きく落ち込み、21年もほぼ同水準となった。最大の要因はメークアップ化粧品で、特にファンデーションや口紅など、マスクを着用すると崩れたり隠れたりしてしまうカテゴリーの落ち込みが大きくなっている。こうした状況にあって、累計販売本数が350万本突破するほどの人気商品となっているのが、KATEの落ちにくい口紅「リップモンスター」だ。


