レジ横の「コンビニおでん」が減っている!? ファミマとローソンに聞いて分かった背景:コロナ禍の影響(2/3 ページ)
レジ横で販売されているコンビニおでん。コロナ禍をきっかけに、取り扱う店舗数が減少傾向にあるようだ。大手3社の戦略を調べた。
ローソンも減少傾向
ローソンの動向はどうか。例年、ローソンでは8月におでんの販売を開始している。レジ横おでん展開の有無、設置する時期については、各店舗で判断している。気温が下がってくる9月からは、鍋を導入する店舗が増えてくる傾向があるという。
20年には、約1万4000店舗のうち約1万店舗でレジ横おでんを展開。コロナ禍の影響で、例年より店舗数が少なかった。
今年の動向を広報担当者に尋ねると、「時期によって店舗数は異なるが、最大約5000店舗でレジ横のおでん販売コーナーを展開する予定」だという。ローソンでは、おでんや中華まんに続くカウンターフーズの新定番として、21年から専用オーブンで石焼きした「焼きいも」を販売しており、おでんは扱わないが焼きいもを取り扱う店舗もある。おでんの販売店舗数が減った背景には、“ライバル”の存在もありそうだ。
コロナ禍で、おでん商品の売れ行きにも変化が出ている。具体的には、自宅で食事をする人が増えた結果、ストックタイプのおでん販売が好調だという。
ローソンでは店頭の冷蔵商品ケース売場において、煮込むだけで手軽におでんが味わえる「おでん 550g」(208円)を取り扱っている。約6割の店舗で販売しており、こだわりのつゆに7種(大根、昆布、玉子、ごぼう巻、ちくわ、こんにゃく、さつま揚げ)を入れて煮込んでいるのが特徴だ。売り上げは1年前より好調で、幅広い層に支持されているという。
ローソンでは、蓋付きの容器を持参したお客に対して割引を行う「おでん鍋割セール」を実施している。5個以上同時購入した場合、税込み価格から39円引くという内容で、10月11日から実施している(冷蔵のパック売り具材は対象外)。おでんの販売容器に使用するプラスチック削減が目的だ。
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