キャンセル待ちが約8000人! レンジで「チン!するレストラン」がここまで話題を集めたワケ:アイスと冷凍食品が食べ放題(1/5 ページ)
冷凍食品とアイスクリームが食べ放題の「チン!するレストラン」が話題を集めた。2日目にはチケット完売、キャンセル待ちは7000〜8000人を記録。好評の要因を聞いた。
総合食品商社の日本アクセス(東京都品川区)は、冷凍食品とアイスクリームが食べ放題の「チン!するレストラン」を10月8〜23日の期間限定で開業した。イベントは非常に好評で、2日目にはチケット完売、キャンセル待ちは7000〜8000人と、多くの人からの関心を集めた。チン!するレストランはなぜここまで話題になったのか。
キャンセル待ちが約8000人! 「チン!するレストラン」って?
イベントを主催した日本アクセスは食品の卸売業を手掛けている。低温の物流に強みを持ち、チルド品や冷凍食品を幅広く扱っている。同社は2013年から冷凍食品・アイスクリームの人気ナンバーワンを決める「フローズン・アワード」を開催。フローズン業界全体の活性化を目指し、冷凍食品・アイスクリームの魅力を広く発信し、公式サイトでは各商品のこだわりや開発の思いを動画で配信している。
チン!するレストランは、フローズンアワード10周年を記念して開催した。冷凍食品を実際に食べてもらう機会を提供することで、商品のおいしさや安全性を訴求する狙いだ。フローズン・アワードにエントリーしている商品を中心に、スーパーですぐ手に取ってもらえる定番品など約200種類の冷凍食品、アイスクリームをそろえた。商品は全て食べ放題で、客自身が店内の冷凍庫から商品を選び、レンジで温めて食べるスタイルを採用した。
会場はヨドバシAkiba(東京都千代田区)8階レストラン街のイートインスペース。レンジは全部で10台用意し、1人2台まで利用可能とした。午前11〜午後5時はランチタイムで90分制、午後5〜9時まではディナータイムで120分制。料金はランチタイム1人1500円、ディナータイムは2500円、小学生以下は無料、中高生は半額とした。
冷凍食品とアイスしか提供しない――かなり大胆な企画だが、どのような経緯でチン!するレストランを開催することになったのか。マーケティング部長の今津達也さんに話を聞いた。
関連記事
- 冷凍食品で「刺身」「冷やし中華」? 開発の背景にはコロナ禍ならではの事情
家庭用冷凍食品の市場拡大を受け、各社が面白い冷凍食品を開発している。「刺身」「馬刺し」「冷やし中華」など、開発の背景には何があるのか。ニチレイフーズ、ローソンの開発担当者に話を聞いた。 - ドンキ「NHK受信料不要のテレビ」、なぜ中年に人気? 最新の売れ行きを開発者が分析
ドンキの「チューナーレス スマートテレビ」が好調だ。同社に売れ行きについて話を聞くと、担当者も驚いたと話す“意外な購買層”が分かった。誰が、どんな目的で買うのか。 - 「カゴの大きさは盲点だった」 ドンキの電動自転車を変えた、お客の意外すぎる「ダメ出し」
ドン・キホーテが"カゴの大きい"電動アシスト自転車「EVA PLUS2」を発売した。なぜ「カゴの大きさ」にフォーカスしたのだろう。担当者に開発秘話を聞いた。 - 食品トレーやめて、鶏肉をそのまま袋詰め 当初は心配する声もあったサミットの取り組みが支持されたワケ
サミットは食品トレーをやめて、鶏肉をそのまま袋詰めをしている。当初は心配する声もあったが今は支持される「ノントレー包装」。導入の経緯を聞いた。 - 青森ねぶた、100万円の観覧席が完売 提供された“プレミアム”なサービスとは?
青森ねぶた祭で「1組100万円のプレミアム観覧席」を販売した。完売を記録し、購入者からもプレミアムなサービスが高く評価された。どのような特典が付いているのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.