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なぜスシローやかっぱ寿司で不祥事が? 業界を苦しめる「安かろう、良かろう」戦略と過剰な期待:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/7 ページ)
大手回転寿司で不祥事が相次いでいる。その背景には、安くて良いものを求める消費者の心理があると筆者を指摘する。各企業が対応するのはもう限界か。
なぜかっぱ寿司に移ったのか
はま寿司は、07年当時にはまだ15店しかなかった。07年当時はウェンディーズが中心だった(09年に米国本社との契約を更新せず全71店を閉店)ので、247億円の10分の1もあったのかどうか。コロナ禍で停滞した時期もあったが、恐らく15年前より100倍くらい伸びている。つまり、ゼンショーは牛丼「すき家」に次ぐ事業の柱を、ハンバーガーから回転寿司へと全面的に乗り換えて、大成功したのだ。
田邊容疑者がはま寿司の取締役に就いたのは14年。17年2月には、営業本部本部長として人型ロボット「ペッパー」を導入して、入店時の受付を行うという趣旨の説明会を行っている。
現在はペッパーは撤去されて別の受付機が導入されているが、一時期はま寿司の顔として飲食業のロボット活用に一石を投じた。このような画期的な試みに携わっていたのも、かっぱ寿司の親会社、コロワイド首脳陣が田邊容疑者を買っていた点だったと推測される。
田邊容疑者は、期待されてゼンショー傘下のジョリーパスタやココス・ジャパンの社長を任されたが、成果が出ずゼンショー内での立場が弱くなっていたとの指摘もある。
田邊容疑者には、かっぱ寿司社長として成功して、ゼンショーにリベンジしたい心理があったとする説だ。
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