悩ましい子連れの外食 称賛を呼んだラーメン店の「神対応」とは?:気配りの大切さ(1/2 ページ)
「赤ちゃんが泣いたらどうしよう」。幼い子どもを連れた外食には、多くの悩みがつきまとう。子どもをあやしていると料理は冷め、麺も伸びてしまう。そんな利用客の目線に立った、あるラーメン店の対応が話題を集めている。慌てて麺をすする時間を、快適な食体験へと一変させた店舗スタッフの一言とは――。
「赤ちゃんが泣いたらどうしよう」。幼い子どもを連れた外食には、多くの悩みがつきまとう。子どもをあやしていると料理は冷め、麺も伸びてしまう。そんな利用客を配慮した、あるラーメン店の対応が話題を集めている。慌てて麺をすする時間を、快適な食体験へと一変させた店舗スタッフの一言とは――。
「1杯ずつ時間差で茹(ゆ)でられるので必要であれば言ってください」
幼児を含む家族3人で訪れたラーメン店で、こう声をかけてもらったというのは、Twitterユーザーの「つくし@育休1年」さん。
つくしさんは11月10日の投稿で「子連れ外食時は抱っこする親と慌てて食べる親で役割分担するのが定着しつつあった」と説明。スタッフの気配りのおかげ「久々に2人とも熱々のラーメンを食べることが出来た…ありがとう…大好きになっちまったよ…魁力屋…」と発信した。
「子どもは汚すのが仕事」
ラーメン魁力屋は、2005年に京都・北白川で創業したラーメンチェーン店。京阪神のほか、関東や東北、東海、沖縄など全国に120店舗(2022年11月時点)を展開している。
つくしさんの投稿には、2万7000件を超える「いいね」が集まり、魁力屋への称賛の声が多数書き込まれている。
ある投稿者は「我が家の近所の魁力屋には『子どもは汚すのが仕事です。テーブルを汚しても、どうぞ気にせずそのままでお帰りください」といった趣旨の張り紙がある」と投稿。そのほかにも「魁力屋は店員さんの子連れ対応が心優しい」との書き込みもあり、反響が広がった。
「親御さま・お子さまに楽しい外食のひとときを快適にお過ごしいただくために何ができるのか、日々試行錯誤しております」
魁力屋の担当者は、反響への喜びとともに、子ども連れの利用客が快適に食事を楽しめるよう、さまざまな対応をしてきたと話す。子ども用のいすや取り分け用のお皿、紙エプロンを各店舗に用意しているほか、店外で待つ利用客に向けたお茶入りのポットの設置などもしているという。
スタッフの気配りについて、同社は「お客さまの笑顔のために『笑顔・元気・気くばり』を全スタッフが心がけているため、今回の声がけはそのようなスタッフの気くばりから行われたのだと思います」「よりよいサービスを追求しアップデートし続け、魅力あるお店づくりを目指してまいります」と話した。
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