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お手本はワークマンやカインズ。DXを成功させている企業の共通点とは「4倍速」で改善(2/6 ページ)

11月10日、DXの最新事例や成功の秘けつを語るイベントが開催された。成功例として名前が出たのは「ワークマン」「カインズ」「トライアルホールディングス」などリテールDXが中心。このような企業で実施されている「王道のDX」とは――。

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「4倍速」で改善すれば、劇的に変化する

 同イベントを主催したモードは、IoT技術をパッケージ化することで、容易に使えるクラウド・プラットフォームを提供する。共同創業者、兼CEOの上田学氏は、01年から21年間米国で暮らし、グーグルやツイッターなどのテック企業でエンジニアリングに携わってきた人物だ。


22年はWeb3やメタバースなどのバズワードが聞かれたが、「これらは無視してDXに集中すべき」と上田氏

 米・カリフォルニア州と東京に拠点を持つ同社のサービスは、ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリングやパナソニックといった大企業でも活用されている。

 そんな上田氏が、セミナー「リアル世界におけるビジネスのデジタル化ーDX/IoTの乗り越え方ー」で強調したのは、「4倍速の業務改善」だ。

 「DXに求められるのはカルチャーチェンジです。スピードを4倍に速めるだけで劇的に物事が改善します。同じことをするなら、速くやった人が勝つんです」(上田氏)


成功事例の1つとされるツイッター。右が現在、左が約10年前

 高速の業務改善事例として、上田氏はツイッターをあげた。約10年前と最新のUIを比較すると、9カ所が変更されている。その背景には不採用になった改善策が膨大にあり、効果検証を続けた結果、9つの変更が採用されたという。最近メディアを騒がせているように、イーロン・マスク氏に買収されてからは、より大胆な機能変更が相次いでいる。

 スペースXやテスラもまた、型破りのスピードで業務改善を図っているそうだ。例えばテスラの自動運転のソフトウェアは、22年中に47回アップデートされている。1年間は52週なので、ほぼ毎週改善されていることになる。

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