「配属後にネガなギャップ」新入社員の25%、その理由は?:入社半年の意識(2/2 ページ)
企業研修などを行うシェイクは、入社半年を経過した2022年度の新入社員を対象に調査を実施。「丁寧に指導されている」と感じている新入社員は、モチベーションが高い傾向にあることが分かった。
配属後、ネガティブなギャップを感じた新入社員は25%
「配属後、仕事や職場環境に対して配属前の想像とのネガティブな意味でのギャップを感じたことがあるか」については、25%の新入社員が「ある」と回答した。最も多い理由は「想像していたよりも、今の仕事に対する自分自身の適性が低い」(34.2%)で、「仕事内容が想像していたものと異なった」(30.8%)、「想像していたよりも、仕事量が多い」(30.1%)と続いた。
また入社後半年の段階で「仕事に対する適性が低い」と捉えている新入社員が一定数おり、職場風土や育成に対してよりも、「仕事」に対してギャップを感じていることが分かった。「早い段階で仕事や自分の能力に対して否定的ではない見方ができるよう、サポートする必要がある」(同社)としている。
「見て学ぶ」ことを求める育成は、モチベーションや成長期待の低下につながる可能性が
新入社員の育成内容は、「自分の興味関心、意向を踏まえて仕事が渡されている」を除いて21年の数値と比較した際の増減は5%で、21年から22年の1年間で職場の育成環境は大きく変わっていないことが分かった。
育成とモチベーションの相関については、「確実にスキルや知識を身に着けるよう丁寧に指導されている」と感じている新入社員は、モチベーションが高い傾向にあった。一方、「上司や先輩の背中を見て、真似することで仕事を覚えている」「自ら学んだり、情報をとりに行くことが重視されている」と感じている新入社員は、モチベーションが低い傾向にあることが分かった。
調査は9月21日〜10月13日、入社半年を経過した22年度の新入社員を対象に行った。有効回答数は585人。
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