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60歳からのライフシフトは現実的か:定年後の世界(1/4 ページ)
2020年3月、改正高年齢者雇用安定法が成立し、多くの企業が定年の年齢を60歳から65歳に引き上げた(ように見える)が、実態としては、前からある定年後の再雇用的な働き方が多いようだ。 一方「ライフシフト」というワードが話題になっていて……。
2020年3月、改正高年齢者雇用安定法が成立し、多くの企業が定年の年齢を60歳から65歳に引き上げた(ように見える)が、実態としては、前からある定年後の再雇用的な働き方が多いようだ。
半面、「ライフシフト」というワードが話題になり、60歳を過ぎてでも、新しい人生にチャレンジするような生き方を推奨するような意見も多い。
環境的には、年金の支給が65歳となり、リアルな現実として60歳〜65歳の間は働いて給与をもらわないことには生活すらままならないようにもなってきた。
60歳を過ぎても着実に稼いで、少なくとも金銭的には問題のない人生を過ごすには、どうすればいいのだろうか。
令和4年版高齢社会白書を見ると、65歳以上で「家計上はそれほど心配ない」と答えている人が7割近くおり、巷で言われているほど、生活の苦しさは見えにくい。
65歳以上の人の経済的な暮らし向き
ただし、「働きたい」と考える人は多く、今収入のある60歳以上の人は、約4割の人が「働けるうちはいつまでも働きたい」と考えており、大半の人が高齢になっても働く意欲を持っている。
企業側でも、さまざまな条件があるとはいえ、多くの企業が65歳以上でも働ける環境を用意しており、こうしたニーズに応えるかたちとなっている。
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