重さ1.5キロ! イオンが「極太」恵方巻を投入したワケとは?:近年のトレンドは(1/2 ページ)
早くも来年の節分に向けた「恵方巻商戦」が始まった。イオンリテールは、12月9日から恵方巻の予約受付をスタートした。中でも注目は、幅12センチ、重さ1.5キロの「ごくぶと巻」。丸かぶりすると縁起が良いとされる恵方巻だが、この大きさでは難しそう。どういう狙いから作ったのか――。
早くも来年の節分に向けた「恵方巻商戦」が始まった。総合スーパーを展開するイオンリテールは、12月9日から恵方巻の予約受付をスタートした。中でも注目は、幅12センチ、重さ1.5キロの「ごくぶと巻」。丸かぶりすると縁起が良いとされる恵方巻だが、この大きさでは難しそう。どういう狙いから作ったのか――。
ほたてや煮穴子、醤油漬けいくらなど、23品目の具材を巻き上げて作った予約限定の「ごくぶと巻」(長さ18センチ、5980円)。幅は通常サイズ(5.5センチ)の2倍超となる12センチ、重さは1.5キロに上る。2年前に展開した幅約8センチの商品を上回り、同社としては過去最重量の大きさだ。
「恵方巻は子どもだと1本食べきれないこともあります。節分を家族で楽しむイベントとしてのニーズが高まっていることを踏まえ、家族でシェアする恵方巻を作りました」(担当者)
同社によると、近年は1本丸ごとかぶりつく本来の食べ方だけでなく「家族でプチ贅沢(ぜいたく)をしておいしいものを食べたい」「普段は食べられない特別な巻き寿司を楽しみたい」という季節イベントとしてのニーズが高まっているという。同社の昨年度の恵方巻の売り上げは過去最高を記録したという。
恵方巻をどのように食べるか――。日本トレンドリサーチが1月に実施した「節分に関するアンケート」(650人回答)では、68.8%が「切らずにそのまま食べる」と回答した一方、「切り分けて食べる」と答えた人も4人に1人(24.5%)に上った。
プチ贅沢のニーズを受け、同社では1本あたり1万円の「三重の伊勢えびを味わう贅沢太巻」「神戸牛ローストビーフを使った贅沢太巻」なども扱う。
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