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「人が逃げる組織」のリーダーが知らない、対話の4カ条とは?(2/3 ページ)
人が逃げる組織ができてしまう要因は、単に「働き方」の問題だけではありません。マネジャー側の要因と、「人が逃げる組織にしないためにリーダーができること」についてお伝えします。
メンバーと向き合うために重要なのは「対話」スキル
このようなマネジメントをするリーダーに必要なのは、「メンバーと向き合う」ためのスキルを身に付けることです。メンバー一人一人の内情を理解したり、また自身を自己開示したりすることで、想定していなかったリーダー自身のマネジメントスキルの向上が見込めます。
例えば当社グループ内では、対話の研究者ウイリアム・アイザックスの考えをベースに「対話(ダイアログ)」スキルを重視し、次のような共通理解の元、リーダーを中心に学習・実践をしています。
対話の目的
- お互いの考えや気持ちを聴くことによる相互理解から、「協働力」を育む
対話ではないこと
- 何か明確な答えを得ることを目的に話し合うこと
- 何かを解決することを目的に話し合うこと
- 内面(考えや気持ち)ではなく事柄(知識や情報)について話し合うこと
- 即時的な効果や効率の視点で話し合いを評価すること
※以上は「議論(ディスカッション)」と呼ばれるものです。
効果的な「対話」のお作法
- (1)Listening(耳を澄ます)
- 話し手の言葉や表情、態度、エネルギーに十分な注意を向け、相手が本当に言いたいことを感じ取る
- (2)Respecting(尊重する)
- 話し手の言葉の源や背景にある何か(価値観や歴史など)に興味関心を向け、話し手の全体性と関わる
- (3)Suspending(保留する)
- 話し手に対して反射的に評価や判断の言葉や態度を返すのではなく、それらを一時保留し、今この瞬間を観察する
- (4)Voicing(声に出す)
- 聴き手を信頼し、自分の内側にある本当に言いたいこと、また、自分には見えている可能性を、率直に勇気をもって伝える
チームの状態に気付くためには?
自らの「メンバーとの向き合い方」によって人が逃げる組織になってしまう。そういうリーダーに限って、リーダー本人がチームの状態に気付いてないことも多いです。最後に、リーダー自らチームの問題に気付くために、すぐにでも行えることをお伝えします。
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