ビッくらポン!で入れたお皿、どこに行くの? くら寿司に「超・効率重視の皿洗い」の全容を聞いた:3分インタビュー(1/3 ページ)
くら寿司の代名詞といえば、「ビッくらポン!」。ところで、ビッくらポン!で客が投入した皿はどこに行くのだろうか。くら寿司に「超・効率重視の皿洗い」の全容を聞いた。
3分インタビュー:
「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。
サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!
くら寿司の代名詞といえば、「ビッくらポン!」を思い浮かべる人が多いのではないか? ビッくらポン!は、食べ終わった皿を席に併設している投入口に入れると、5枚につき1回、景品が当たるガチャを楽しめるシステム。
ところで、ビッくらポン!で客が投入した皿はどこに行くのだろうか。広報・マーケティング本部 広報部の辻明宏マネジャーと岡本愛理さんに「超・効率重視の皿洗い」について話を聞いた。
水回収システムの仕組み
エンタメとして親しまれているビッくらポン!だが、従業員の片付けの負荷を減らし、効率的に店を回すことに大きく貢献している。
同社が1996年に独自開発した「水回収システム」を使用。投入口の中には水が流れているため、投入された皿がウォータースライダーのように水の力で移動し、洗い場にたどり着く。つまり、客が“自分で”洗い場まで皿を片付けているということになる。
従業員であれば、湯飲みなどの寿司の皿以外も投入口に入れることが可能。洗い場にたどり着いた皿は、「自動皿洗い機」で洗浄する。自動皿洗い機は(1)皿を重ねておく、(2)洗剤と熱湯で洗車のように上下をブラシで洗浄、(3)熱風で皿を乾かす、(4)乾いた皿がどんどん重なって出てくる、という仕組みで、全て自動で洗浄する。皿以外の湯飲みやスプーンは食洗器で洗っている。
洗い場と厨房の上にはベルトコンベアがある。自動皿洗い機から出てきた皿はベルトコンベアに乗せ、厨房ですぐ使用できるようにしている。
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