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ビッくらポン!で入れたお皿、どこに行くの? くら寿司に「超・効率重視の皿洗い」の全容を聞いた3分インタビュー(3/3 ページ)

くら寿司の代名詞といえば、「ビッくらポン!」。ところで、ビッくらポン!で客が投入した皿はどこに行くのだろうか。くら寿司に「超・効率重視の皿洗い」の全容を聞いた。

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「はしが詰まって水浸し」「指輪落とした!」 改良の歴史

――水回収システムの開発・導入にあたり、苦労したことはありますか?

岡本さん: 導入当初は投入口に割りばしを入れてしまって、それが機械の中でつっかえてしまいお皿が詰まり、床が水浸しになってご迷惑をおかけしてしまったことがありました。今は間違って割りばしを入れても詰まらない仕組みに改良しています。

辻さん: 過去に「投入口に指輪を落としてしまった」というお客さまがいらっしゃって――。その時は排水溝などからなんとか見つけ出すことができましたが、大切なものは投入口のそばにはおかないでくださいね。

くら寿司
流れ着いた皿 レーンごとに皿が流れる

――YouTubeで水回収システムの動画を公開し、約半年で1682万回再生(12月27日現在)と大変好評ですね。水回収システムの全容を公開した狙いを教えてください。

岡本さん: くら寿司は多くの商品を1皿115円で提供しています。リーズナブルな価格で品質の良いものを提供するため、いろいろな工夫をしていることを知ってもらいたいと考えて、動画を作成しました。「安くておいしい」を実現できている背景を知ってもらいたいと考えています。

くら寿司
115円メニュー(プレスリリース)

 とても多くの方に見ていただくことができびっくりしています。「水回収システムの中身を知らなかった」という声も多く、子どもから大人まで幅広い層に興味を持ってもらえてうれしいですね。

――「回転寿司では効率化を追求し、人件費等の必要経費を落とすことが重要」とありましたが、今後の改善案や方針などを教えてください。

岡本さん: 水回収システムでいうと、水を大量に使用するため、水の使用量を削減をできないか実験中です。

 今力を入れているのは、国産の魚の養殖です。

 グループ会社の「KURAおさかなファーム」では、AIを活用した「スマート給餌機」での養殖に力を入れています。魚の空腹度合いをAIが判断し、必要な餌を的確なタイミングで与えることができるため、成長スピードを早め、餌のロスを減らすことが可能。養殖事業で最も手間がかかる人の手を介した餌やりを無くすことで、人手不足や人件費削減にも貢献しています。

 現在くら寿司では、海外から輸入している魚が約7割を占めています。円安や為替の影響で価格高騰が続いているため、今後は国産の魚の仕入れを強化していきたいです。

くら寿司
スマート給餌機

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