加速する局アナの“テレビ離れ” 元TBS国山ハセン氏が選んだ意外な転職先
ビジネス映像メディア「PIVOT」を運営するPIVOTは、元TBSアナウンサーの国山ハセン氏が参画したと発表した。
テレビ業界からの人材流出が止まらない。ビジネス映像メディア「PIVOT」を運営するPIVOT(東京都渋谷区)は1月10日、元TBSアナウンサーの国山ハセン氏が参画したと発表した。国山氏は同社の映像プロデューサーに就任する。
国山氏が担当するのは、同世代のビジネスパーソン・エンターテイナー・アスリートなどにディープインタビューする次世代ビジネストーク番組「30s」と、株・不動産・保険など各界のプロフェッショナルから資産運用のスキルを学ぶビジネストークバラエティ「Money Skill Set」の2番組。ともにMCを担当しつつ、番組の企画立案やディレクションも手掛けるという。
国山氏は1991年生まれの32歳。2013年3月に中央大学商学部を卒業し、同年4月にTBSにアナウンサーとして入社。『news23』『Nスタ』『アッコにおまかせ』などを担当し、22年12月に退社していた。参画に当たって「『日本をPIVOT(方向転換などの意味)する』というミッションに感銘を受けた。メンバーと大きなビジョンを実現させたい」とコメントしている。
PIVOTは「東洋経済オンライン」編集長や「NewsPicks」編集長などを歴任した佐々木紀彦氏が21年6月に設立したメディア。令和を代表する起業家、ビジネスパーソン、クリエイターなどのコンテンツを専用アプリやYouTubeで配信している。
テレビ業界では、在京キー局の番組プロデューサーに加え、アナウンサーの転職も相次いでいる。アナウンサーでは、以前は局アナからフリーへの転身が主流だったが、近年は富川悠太氏(テレビ朝日からトヨタ自動車広報)、桝太一氏(日本テレビから同志社大学ハリス理化学研究所専任研究所員)、大木優紀氏(テレビ朝日から令和トラベル広報)、森本智子氏(テレビ東京から「Wellness Me」創業)など異業種・異職種への転身が増えている。若年層の“テレビ離れ”が叫ばれる中、局アナ出身者のテレビ離れにも今後注目が集まりそうだ。
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