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劇場内のスマホ操作を注意→「何が悪いのか分からない」 福岡・博多座が検証動画をつくった背景鑑賞価値を守るため(3/3 ページ)

小さな光でも暗い客席ではとても気になります――。福岡市の劇場「博多座」が、暗い劇場内でスマートデバイスを操作した際に、どれだけ光が目立つのか検証する動画を作成し、話題を呼んでいる。コロナ禍を経て劇場への客足が徐々に戻りつつある中、観劇に快適な空間を作ることで、来場客の満足度を高めたいとの狙いがあるという。

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ほかにクレームが多いのは?

 コロナ禍の巣ごもり需要を背景に、定額制の動画配信サービスが浸透し、自宅で気軽にエンターテインメントを楽しめるようになった。

 「劇場に来るのは、心理的にも物理的にも、金銭的にもコストがかかります」と博多座の担当者。「その反面、劇場内で生で観劇することに対するお客さまの期待値が年々高まっているとも感じます」と指摘する。

 自宅で気軽にコンテンツを楽しめるようになったからこそ、劇場にはそれ以上の価値を求めて人々が来場する。その価値を守り、高めるために、観劇マナーを劇場自らがより分かりやすく、ユーモアを交えて発信していく。そんな動きが広がりを見せる。

 なお、博多座の担当者によれば、近年、劇場内で多く寄せられるクレームには、スマートデバイスの光や音、前のめり着席に加え、「ビニール袋の音」「話し声」が上位にくるという。スーパーなどでもらう袋をガサガサとあさる音や、キャンディの包み紙を開く音などは思いのほか目立ち、クレームも多いという。

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