オーダースーツのブランド知名度 3位「銀座山形屋」、2位「KASHIYAMA」、1位は?:500人にアンケート
ファッション情報サイトを運営するTOCREATEIT(東京都練馬区)は、20代以上の男女500人を対象に「スーツに関する調査」を実施した。オーダースーツの購入経験について、約3割が「ある」と回答。知っているオーダースーツのブランドでは「azabu tailor」(120票)が最も多かった。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ファッション情報サイト「CUSTOM FASHION MAGAZINE(カスタムファッションマガジン)」を運営するTOCREATEIT(東京都練馬区)は1月5〜7日、20代以上の男女500人を対象に「スーツに関する調査」をインターネットで実施した。オーダースーツの購入経験について、約3割が「ある」と回答。知っているオーダースーツのブランドでは「azabu tailor」(120票)が最も多かった。
最初に、スーツ購入時の予算について聞いたところ「2万円以上〜3万円未満」(31.8%)が最も多く、次いで「3万円以上〜5万円未満」(26.6%)、「1万円以上〜2万円未満」(22.8%)と続いた。
スーツの購入頻度については、51.6%が「消耗して着られなくなったら購入」と回答。「2〜3年に1着」が25.8%、「年に1着」が14.0%と続いた。
オーダースーツの購入経験は?
オーダースーツの購入経験を聞いてみると、28.2%の人が「ある」と回答した。男女別にみると、女性は11.8%、男性は38.7%と結果に大きく違いがみられた。
オーダースーツの購入理由を尋ねると、「既製品だとサイズが合わないから」(32.1%)、「好きな生地やオプションが選べるから」(23.5%)、「思っていたより値段が安かったから」(22.2%)が上位。
一方、購入したことがない理由を聞くと「値段が高そう」(40.2%)が最も多かった。「スーツの着用頻度が少ないため」「どこでオーダーしたらいいか分からない」などの理由も挙がった。
知っているオーダースーツのブランドは?
知っている、または利用したことがあるオーダースーツブランド名について、最も多かったのが「azabu tailor」(120票)、次いで「KASHIYAMA」(74票)、「銀座山形屋」(67票)と続いた。
テレワークの普及でスーツの着用人口が減り、打撃を受けた紳士服業界では、各社が生き残りをかけてさまざまな戦略に打って出る。シェアトップの「洋服の青山」を展開する青山商事は、オーダースーツの強化に動き、2022年4月には、老舗オーダースーツ店「麻布テーラー」の運営会社を子会社化した。
紳士服市場が年々縮小する一方で、高いストレッチ性や防シワ、ウォッシャブルなどの高機能を備える「ワークスーツ」の小売市場は拡大傾向にある。市場調査会社の矢野経済研究所によると、21年のワークスーツ小売市場規模は110億円(予測)。25年には210億円規模に成長すると見込む。
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