コラム
データ活用の難易度は、ビジネスモデルによって違う:「データドリブンセールス」を考える(1/3 ページ)
勘に頼らず、熱意だけも頼らず、データを活用したビジネスのセンスが重視されている。データドリブンセールスの仕組みを紹介して……。
現代の営業やマーケティングでは、勘に頼らない、熱意だけでない、データを活用したビジネスのセンスが重視されています。またオンラインでの商談や購入が増えるなど、顧客との接点がデジタル化によって拡大しているため、データ活用がさらに重要となっています。
本記事では、5回の連載にわたり、データドリブンセールスの仕組みを紹介し、実践的なアイデアを提供します。ビジネスを成長させるための新たなアイデアを得ることができれば幸いです。
ビジネスモデル別のデータ活用の難易度とデータ活用方法
まず、ビジネスモデル別のデータ活用の難易度とデータ活用方法を取り上げます。ビジネスモデルの違いによってセールススタイルは大きく異なり、データを活用する難易度も異なります。代表的なビジネスモデルを説明し、それぞれのデータ活用の難易度や、どのようなデータ活用方法があるかを紹介します。
D2C
D2C(Direct-to-Consumer)は、自ら企画製造した製品を自社のECサイトで顧客に直接販売するビジネスモデルの略です。
顧客の購入履歴や自社サイトへのアクセス情報など、顧客が訪問して購入するまでの全てのデータがシステムやツールで取得できます。製品や顧客などのマスター情報が整理されていれば、漏れなく細かいデータが自動的に蓄積されるため、高精度なデータ分析が可能になります。顧客ごとに最適化された体験を提供し、適切なタイミングでプロモーションを行うことで売上向上につなげます。
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