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大阪の商店街「道具屋筋」は人流を分析して、どう変わったのか:VR商店街がオープン(4/5 ページ)
外国人観光客にも人気の大阪市・千日前道具屋筋商店街では、活性化や安全性の向上を目的にDXに着手している。人流解析や案内ロボットなどを導入し、運営はどう変わったのか。
観光客にウケる「案内ロボ」や「VR商店街」も
22年10月には、道案内を担うロボットも導入している。ディスプレイ上で行きたい店をタップすると、店の前まで案内してくれるのだ。道具屋筋内の店舗で、同じモデルのロボットを販売しているという。
「技術は進化の途中であり、完璧な仕事をするわけではありません。ただ、本来の目的を達成せずとも、すでに大成功といえます。通行人に大人気で、多くの人が写真や動画を撮影してSNSに投稿してくれるため効果的なPRツールになっています」(岡野氏)
現在、ロボットの利用者は1日30人ほど。台の上に置かれたチラシをを持ち帰る人は、思いのほか多いという。将来的には、ロボット上で買いたいものを選ぶとロボットが買い物をして商品を持ち帰るといった運用も考えているそうだ。
23年1月下旬には、NTTコノキューが提供する仮想空間プラットフォーム「DOOR」を利用した「VR道具屋筋商店街」を立ち上げた。
「どこよりも早く新しいことにトライして発信する。それが道具屋筋のカルチャーとして根付いています。引き続き、さまざまなアップデートを重ねたいと思っています」(岡野氏)
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