インタビュー
ローソンが新店舗のショーケースに「扉」を設置したワケ 売り上げへの影響は?:お客の反応も調査(1/2 ページ)
ローソンが2022年11月28日に開業した「グリーンローソン 北大塚一丁目店」のショーケースには扉が付いている。なぜ設置に至ったのか? 売り上げへの影響は? 取材した。
ローソンは2022年11月28日、東京・北大塚に「グリーンローソン 北大塚一丁目店」をオープンした。食品ロスやプラスチック削減などの環境負荷軽減や、DX活用による働き方の自由化などを目指す実験型店舗として運営する。
同店では弁当の冷凍販売やレジ袋・カトラリー撤廃、アバター接客など、20を超えるサステナブルな施策を展開している。その中で筆者が特に気になったのが、「扉付き要冷蔵」だ。サンドイッチやサラダなどが陳列されているショーケースに観音開きの薄い扉が設置されたのだ。
見慣れない光景ではあるが、CO2排出量や電気使用量の削減を考えれば合理的な判断だと分かる。ただ、開閉作業が少々面倒くさいと考えるお客もいるかもしれない。
なぜ新店舗のショーケースに扉を設置することにしたのか? 期待できる効果や売り上げへの影響など気になる点をローソンに聞いてみた。
グリーンローソンが初ではない 扉付きは7店舗も
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