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「恵方巻」にも値上げの波 コスト削減のカギは「予約制」にあり価格帯で分かれる傾向(2/2 ページ)

節分に欠かせない「恵方巻」にも値上げの波が押し寄せている。帝国データバンクの調査によると、一般的な五目・七目の恵方巻(太巻・1本当たり)の平均価格は898円。前年の825円に比べ73円(約8.8%)アップした。

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各社、予約制の導入でコスト削減

 値上げ幅で見ると、低価格な恵方巻と高価格帯の海鮮恵方巻で傾向が分かれた。前年からの価格上昇幅は、恵方巻は「100円未満」が26社で最も多く、「据え置き」(22社)と合わせて全体の過半数を占めた。特に、食品スーパーの恵方巻価格は10円単位での値上げに抑制する傾向がみられた。

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恵方巻の価格改定幅(帝国データバンク調べ)

 一方、海鮮恵方巻の価格上昇幅は「150円以上」が31社で最も多く、「据え置き」(25社)、「150円未満」(12社)と続いた。100円以上の値上げを行った割合は、海鮮恵方巻(58%)が恵方巻(31%)に比べて20ポイント以上高く、高価格帯の商品ほど値上げ幅が大きい傾向がみられた。また、原材料高で値上げする中でも、使用する食材のランクアップを同時に行うことで値上げ感を和らげるといった工夫がみられた。

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恵方巻の平均価格(帝国データバンク調べ)

 調査対象となった企業の多くが店頭やWebによる恵方巻の「予約制」を導入。帝国データバンクは「数量限定の予約による受注生産では大幅な売り上げ増加が見込めないが、需要に見合った販売により廃棄コストの低減につながるメリットもある」と分析する。

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