いよいよ「グーグル1強」が終わる? ユーザー爆増中のChatGPTがもたらすインパクト:古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(2/4 ページ)
今話題の「ChatGPT」。米国のメディアで採用の動きもみられる。AI製のコンテンツはAI製のコンテンツであると見抜ける人でないと、インターネットを使うのは難しい時代がくるかもしれない。
「人手不足が採用市場にもたらす影響は?」 ChatGPTの回答
日本の人不足は採用市場に様々な影響を与えます。以下はいくつかの例です:
1:就職先決定権が求職者に移ります。企業は競争力のある福利厚生や待遇を提供しなければなりません。
2:採用コストが高まります。面接や人材紹介代行などの採用費用が増加します。
3:積極的なタレントハントが必要になります。企業は新しいタレントを積極的に探します。
4:年齢層やスキルなどの採用基準が緩和されます。企業は採用条件を緩和することでより多くの人材を採用することができます。
5:外国人労働者の採用が増加します。外国人労働者は労働力不足を補完するために採用されることが多くなります。
この返答が出力されるまでにかかる時間は、およそ20秒程度。労働力不足による効果として1から5まで、いずれの論点もおおむね問題のない解説といえる。一部表記が気になる点などを修正すれば、十分にちまたのWebサイトにあふれる記事と遜色のないものが完成しそうだ。1回の文字数は200〜300文字程度と少ないが、記入する段落さえ考えてしまえば、ものの5分ほどで2000文字程度の記事が書けることになる。
通常、2000文字程度の記事を作成するには、リサーチなどの時間も含めると数時間はかかる。しかし、これがものの5分で完結するとなれば、その生産性は計り知れない。特に、冒頭のバズフィードの事例のように、SNSで話題の記事を取り上げる形の記事であれば、医療や法律などの記事とは異なり、法令違反のリスクも小さい。フォーマット化もしやすいため、少しのリソースで大量の記事制作が可能となりそうだ。
ChatGPTは「グーグル1強」を崩すか?
簡単な質問を入力するだけで、それに対する回答をチャット形式で答えてくれるChatGPTは、さまざまな業界をひっくり返すポテンシャルがあるかもしれない。
特に危ないと指摘されるのが、検索エンジンの「Google」だ。
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