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Z世代に届け、「あめ」の魅力 カンロが若者向けに実施している「飴の原体験」プロジェクトとは事例で学ぶ若者向けマーケティング(1/5 ページ)

あめの市場縮小という課題に直面しているカンロ。将来を見据えると、カギを握るZ世代を中心とした若年層へのアプローチは急務といえる。そんな中、同社では高校生と協力して、若者にあめを親しんでもらうためのプロジェクトを実施しているという。果たしてどんなプロジェクトなのか。担当者に狙いを聞く。

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 これからの消費トレンドの中心を担う存在として注目されている「Z世代」。1990年代中盤以降に生まれたこの世代の人たちは日々どんなことを感じ、どんな価値観を重視しているのか。将来の市場拡大やシェア獲得を見据える企業にとっては、そこを把握することがカギの一つとなる。

 市場縮小への危機感を持ち、Z世代へのマーケティングに注力しているのが、「カンロ飴」「ピュレグミ」などで知られる菓子メーカーのカンロだ。同社の主力商品はあめとグミだが、ブームが続くグミに対して、あめは若者が積極的に購入する菓子ではなくなっている。市場を拡大していくためには、若い世代にもあめに親しんでもらうことが大きな課題だ。


カンロの主力商品。カンロ飴、ピュレグミなどロングセラーのほか、2021年発売の「マロッシュ」も好調

 こうした背景から、カンロが実施しているのが「Z世代 飴の原体験共創プロジェクト」。単に「若者にウケそう」な商品をつくるのではなく、「あめ」と「Z世代」の両方を徹底的に深掘りすることから始めたプロジェクトだという。果たして、どのようなプロジェクトなのか。そして、どんな商品ができてきたのか。担当者に話を聞いた。

あめは「買うもの」ではなく「もらうもの」

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