「本物のハンバーガーを伝えたい」 王者マックに“ケンカ?”も仕掛けるバーガーキングの強気な戦略とは?:3年連続売り上げ130%以上を達成(4/5 ページ)
日本において圧倒的な支持を集めるハンバーガーチェーンといえば、「マクドナルド」。そんな“マック一強”と思われる日本において、昨今成長を続けるのが「バーガーキング」だ。「本物のハンバーガーを伝えることが私たちの役目」――野村代表が語る戦略とは。
直営店もどんどん販売 フランチャイズを推進
今後強化するのは出店とフランチャイズ展開の推進だ。同社は19年の95店舗から20年には113店舗、21年は145店舗、22年は180店舗と店舗数を拡大している。しかし、23年までに合計300店舗を目指すとしていたため、現状は少しビハインドしている。
遅れている要因は、利益を重視し、慎重な出店を行っているため。新規出店をする中で明らかになった課題やミスを洗い出し、次回の出店時の検討材料としている。
「開業した店には必ず学びがあります。そして、学びがあるということは、家賃・エリア・キッチンの広さなど何かしらミスをしているということ。損してもいいのなら、500店程度はすぐに出店できると思います」
「物件を探し、間取りや光熱費、賃貸契約に関して慎重に検討するから、1店を出すためにかなりの時間がかかっています。学びによって賢くなったからこそ、300店にまだいっていないという感じですね」(野村氏)
今後は24年をめどに300店、28年中に500店出店を目指す。
同時に各店舗の管理を徹底するためにフランチャイズ化を進める。28年にはフランチャイズ7割を目指し、直営店中心からフランチャイズ中心の運営に移行する姿勢だ。
「今は直営店が多いですが、今後はフランチャイズを増やしていく予定です。今年は直営店もどんどん売っていきます」
「店舗が増えると、全ての店に本部の目を届けるのは難しいのが現状です。フランチャイズ化することで、オーナーさんが担当店舗をきちんと見てくれます。本部がオーナーさんと話をできれば、それだけで従業員を守ることができるのです」(野村氏)
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