「ペンギン」不在で大ピンチ 四国の水族館が用意したまさかの“代役”とは?:どうしてそうなった(1/3 ページ)
鳥インフルエンザの影響でペンギンの展示ができなくなった水族館が、ユニークな“代役”を登場させて話題になっている。代役を起用するまでにどのような検討が行われたのか。四国水族館(香川県宇多津町)広報担当の片山豊心さんに話を聞いた。
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鳥インフルエンザの影響でペンギンの展示ができなくなった水族館が、ユニークな“代役”を登場させて話題になっている。代役を起用するまでにどのような検討が行われたのか。四国水族館(香川県宇多津町)広報担当の片山豊心さんに話を聞いた。
四国水族館を襲った危機
四国水族館は「四国水景」をテーマに約400種、1万4000点の生き物を展示している他、清流やため池など四国ならではの水中世界を再現している。また、瀬戸内海に面しているため、美しい夕日も目玉の1つだ。1月末には累計来場者数200万人を突破した。
22年11月7日に香川県内で鳥インフルエンザ陽性反応が確認され、同水族館が位置する宇多津町も野鳥監視重点区域に指定された。これまでも展示エリアに防鳥ネットを設置、入館口・展示エリア付近での靴底消毒、一部観覧通路の封鎖など対策を実施してきたものの、より安全性の高い屋内獣舎へ生き物を移動することを決定。11月9日から当面の間ケープペンギンの展示を休止せざる得ない状況となった。
水族館の人気者であるペンギンを展示できないという危機的状況を打破するため、12月28日から登場したのが、かっぱの造形作品を展示している「海洋堂かっぱ館」(高知県四万十町)から貸し出された8体のかっぱ像。代役としてやってきたかっぱを、今までペンギンを展示していたエリアに、まるで飼育しているかのように設置したのだ。
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