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「ペンギン」不在で大ピンチ 四国の水族館が用意したまさかの“代役”とは?:どうしてそうなった(3/3 ページ)
鳥インフルエンザの影響でペンギンの展示ができなくなった水族館が、ユニークな“代役”を登場させて話題になっている。代役を起用するまでにどのような検討が行われたのか。四国水族館(香川県宇多津町)広報担当の片山豊心さんに話を聞いた。
イラストや遊びごごろある解説を手書き
――かっぱ像を設置する際のこだわりはありますか?
片山: 展示エリアにはケープペンギンを近くで見ることができるのぞき穴があります。それを活用して、のぞき穴をのぞくとかっぱが目の前に現れるような配置にしました。
展示エリアのアクリルガラス面には、飼育担当スタッフがかっぱのイラストを描いています。また「かっぱ飼育日誌」と題し、「エサはきゅうり3本」「誰にも気付かれない深夜にエサやりに来ます」「好物 尻子玉」など遊びごころある解説を手書きし、少しでもお客さまに楽しんでいただけるような工夫をしています。
――来場者のリアクションはいかがでしたか?
片山: 最初は「なぜかっぱ?」と驚かれている方が多かったです。小さなお子さまの中には少し怖がっている様子も見られました。若い方は写真撮影するなど面白がってくださっているように感じています。
――今回の反響をどう捉えていますか?
片山: ケープペンギンを展示できないことは大変申し訳ないですが、生き物の命が最優先ですのでそこはご理解いただければと思います。また、今回かっぱを展示するにあたってご協力いただいた海洋堂かっぱ館さんなど、四国には面白い施設があることも知っていただけたのではないかと思います。「もし水族館にかっぱがいたら……」と想像しながら、ケープペンギンが展示エリアに戻ってくるのをお待ちいただければ幸いです。
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