連載
ワークマンが円安でも「価格据え置き宣言」できる理由 減益なのになぜ?:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(2/4 ページ)
「ワークマン女子」など、ファッション性の高いアパレル用品の展開が増えているワークマン。人気PBの約96%は2023年8月まで価格を据え置くことを発表しています。円安の状況下で、なぜこのような取り組みをするのでしょうか。
さらに、ワークマンプロというよりプロ向けの店舗も1店舗→3店舗へと規模が小さいながら増やしており、アパレル、プロ向けと特性を持った店舗展開を進めていることが分かります。
「機能で選ばれるワークマン」からの転換、デザイン性重視へ
PB商品の販売に力を入れているワークマンですが、売り上げのPB比率は66.0%まで成長しており、ここ3年間で15%ほど比率を上げています。
20年3月期の第3四半期段階ではPBのアスレジャー(アスレチックとレジャーを組み合わせた造語)関連の売り上げは27%ほどでしたが、現状は44.3%。売り上げの約半分がアスレジャー系のPBアパレルとなっています。アパレル企業としての側面を強めているのですね。
さらに23年春の新製品発表会では、「デザイン性重視、機能はステルスへ」というテーマを掲げています。
ワークマンのアパレルは従来、作業着を作ってきたことに由来する機能性で注目を集めてきました。これからはさらにイメージを転換し、機能性だけではなくデザイン性においても選ばれるアパレルブランドを目指すということでしょう。企業としての方向性にも大きな変化が見て取れます。
また、店舗展開に関してはフランチャイズ比率が95.9%となっており、店舗の大半がフランチャイズでの展開となっています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ワークマン、女性がオンオフ問わず着られる「シーンレスシリーズ」7アイテム発売
ワークマンは2月中旬から、シーンを選ばずに着られる「シーンレスシリーズ」7アイテムを全国の店舗で販売する。
ワークマン、作業靴のノウハウを生かしたシューズ5アイテムを発売
ワークマンは、累計販売数200万足を突破した「ハイバウンス」シリーズから、「アスレシューズハイバウンスオーバードライ ブ レディースサイズ」と通勤シーンでも使える「ハイバウンス WALK」を発売した。
ワークマン、夏のレジャーに向けたアウトドアシューズ5アイテム発売
ワークマンは2月中旬から、夏のレジャーに向けたアウトドアシューズ5アイテムを順次、全国の店舗で販売開始する。
ワークマン、“バッグにもなるジャケット”の新作発売 アウトドア・普段使い需要を狙う
ワークマンは2月初旬から、昨年8万点販売したトランスフォームジャケットシリーズの2023年バージョンを全国の店舗で順次発売を開始した。今年は春らしい新色も加えた商品展開で、行動制限が緩和しつつある中での幅広い需要を狙う。
ワークマン、女性用タンクトップとキャミソール発売 カップ付きも展開
ワークマンは2月中旬から、女性用のタンクトップ、キャミソールとカップ付きタンクトップ、キャミソールの発売を開始する。



