脱マスク「賛成」6割 でも「今後も着用」9割超のなぜ? 社会人560人に聞いた:3月13日から個人判断に
キャリア調査機関「Job総研」を運営するライボ(東京都渋谷区)は、社会人約560人を対象に、マスクの着用実態について調査した。政府がマスク着用を3月13日から屋内・外を問わず個人の判断に委ねる方針を決定したが、「状況に応じて着用の有無を使い分ける」(66.7%)、「無条件で着用する」(27.8%)を合計した「着用派」は9割に上った。
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キャリア調査機関「Job総研」を運営するライボ(東京都渋谷区)は、社会人約560人を対象に、マスクの着用実態について調査した。政府がマスク着用を3月13日から屋内・外を問わず個人の判断に委ねる方針を決定したが、今後のマスクについて「状況に応じて着用の有無を使い分ける」が66.7%、「無条件で着用する」が27.8%となり、これらを合計した「着用派」は9割に上った。
現在のマスク着用状況について尋ねると「状況に関係なく無条件で着用」が55.6%、「状況に応じて着用」が43.5%、「状況に関係なく着用していない」が0.9%だった。
「着用派」(無条件・状況に応じて着用の合計)に理由を聞くと「習慣化している」が63.5%で最多。次いで「コロナ感染対策」が50.5%、「マナーとして着用している」が44.4%で上位に並んだ。
今後も「着用派」9割
3月13日からマスク着用基準が個人判断となるタイミングでの着用意識を聞くと、「状況に応じて着用」が66.7%を占めた。次いで「状況に関係なく無条件で着用」が27.8%、「状況に関係なく着用しない」が5.5%だった。「着用派」(無条件・状況に応じて着用の合計)の理由を聞くと「コロナ感染対策」が53.4%で最多。次いで「習慣化している」が50.2%、「コロナ以外の感染対策」が39.2%という結果になった。
「脱マスク」賛成は6割
一方で、3月13日からマスク着用基準が個人判断となるタイミングでの脱マスク(マスク非着用)の賛否を聞くと、「とても賛成」17.5%、「賛成」19.4%、「どちらかといえば賛成」28.7%を合算した65.6%が「賛成派」となった。賛成派を年代別でみたところ、20代が69.7%で最多となった。次いで30代が69.6%、40代が59.1%、50代が55.6%で、年代が下がるにつれ賛成派の回答が多い結果になった。
今後の「脱マスク」のタイミングを尋ねると、「マスクは着用し続ける」が35.1%で最多。次いで「コロナ感染者が収束するまで」が33.0%、「特効薬ができるまで」が15.3%となった。またマスクを着用する場面を聞くと、「電車内」が89.9%で最多。次いで「買い物中の店内」が86.5%、「職場(オフィス内)」が84.4%となった。
政府は5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を季節性インフルエンザと同じ5類に移行する。移行後にコロナ前の日常が戻ると思うかを尋ねたところ、「戻らないと思う」が80.4%で大多数を占めた。また5類移行後の感染対策の意識変化について尋ねると、「意識がとても低くなると思う」が15.3%、「低くなると思う」が31.4%、「少し低くなると思う」が46.5%で、これらを合算した93.2%が「意識が低くなる派」と回答した。
マスク着用に関して自由回答を求めたところ、マスク着用の個人判断に関するコメントが顕著に見られた。個人判断に委ねることを肯定する意見が多かったものの、「着用が習慣化されているため個人判断で外さない人が多い」「個人判断に見せかけて、周りの様子を見ながら判断するので、結局脱マスクは進まない」という意見が寄せられた。
調査を実施したJob総研は「今回の調査結果からは、マスク着用基準が個人判断となる3月13日以降も、現状の着用状況から大きく変化しないことが予測される」と指摘。「個人の価値観でマスク着用と非着用に分かれるタイミングであることから、お互いが尊重し合う姿勢が必要になる」とコメントした。
調査は全国の20〜50代の社会人男女561人を対象に、2月1〜6日にインターネットで実施した。
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