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USJ再建の森岡毅氏 「勝ち筋が見えている」沖縄のテーマパーク構想:失望から2年後、帰ってきた(1/5 ページ)
沖縄本島北部のゴルフ場跡に建設が計画されている「沖縄北部新テーマパーク」が、本格着工した。
沖縄本島北部のゴルフ場跡に建設が計画されている「沖縄北部新テーマパーク」が2月7日、本格着工した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の業績をV字回復させた著名なマーケターの森岡毅氏が、同社で執行役員を務めていた2011年から携わってきた。親会社が変わったUSJの方針転換で16年に断念したものの、森岡氏は17年に独立し、構想をイチから練り直して奔走。組織の後ろ盾がない中、新型コロナウイルス感染症の流行とロシアのウクライナ侵攻による危機も乗り越え、実現にこぎつけた。森岡氏は一貫して沖縄のテーマパーク構想には「勝ち筋が見えている」と自信をみせていた。14年に全国のマスコミに先駆けて第一報を伝えた沖縄タイムスが、これまでの取材を振り返りながら、森岡氏が描く「勝ち筋の方程式」を2回にわたって解説する。(東京報道部・照屋剛志)
2014年7月5日付の沖縄タイムス1面トップに「USJ、名護進出検討」というスクープが載った。森岡氏の手腕で業績好調のUSJが、沖縄に第2のテーマパーク建設を検討しているとのニュースを全国でいち早く報じた。記事では、名護市にあるネオパークオキナワ(名護自然動植物園)と周辺地を合わせた30ヘクタールの場所が有力としている。ハリーポッターエリアの開業直前で、注目度が急上昇していたUSJの新テーマパーク構想とあって、全国的にも話題を集め、報道合戦が始まった。離島県で市場規模が小さな沖縄で、どのようなビジネスモデルを描いているのか、森岡氏の戦略にも関心が高まっていった。
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