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説明がちょっとウザい、だけど人気 三省堂の「辞書LINEスタンプ」はなぜ生まれたのか3分インタビュー(2/3 ページ)

辞書や事典の出版を手掛ける三省堂のLINEスタンプが、SNSで話題になっている。辞書・事典出版の老舗として堅いイメージのある三省堂がなぜ、こうしたLINEスタンプを発売したのか? 担当者に話を聞いた。

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同社初のLINEスタンプ、こだわったことは?

――なぜLINEスタンプを発売することになったのでしょうか?

林: 弊社を代表する辞典である「新明解国語辞典」「三省堂国語辞典」の源流にある「明解国語辞典」の刊行から、今年で80年を迎えます。その80周年記念として何か面白い企画ができないかと考えたのがきっかけです。

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「明解国語辞典」の刊行から今年で80年(プレスリリースより引用)

 辞書は堅い印象を持たれがちです。そうした辞書の面白さを、特に若者を中心としたSNSをよく利用する方たちにも再認識していただけないかと思いました。そこで、部署の垣根を超え、横断的に若手メンバーが中心となって企画を立ち上げ、同社初のLINEスタンプを作ることになりました。

――「LINEスタンプを作る」と決定したときの社内のリアクションはいかがでしたか?

林: 辞書の見出し語には、「おつかれさま」「りょうかい(了解)」などそのまま会話に使えそうな言葉が数多く載っています。また、社内でも辞書のコンテンツを活用できるモノを探していて、「この見出し語を工夫すれば何か面白いことができそう」という雰囲気が以前からあったため、前向きでした。

――LINEスタンプを作る上で、こだわったことや苦労したことはありますか?

林: 日常でのあいさつや相づちなど、実用的であることを意識しました。最終的に『新明解国語辞典 第八版』と『三省堂国語辞典 第八版』から、各20語(計40語)を選んでいます。日常的によく使われる表現には豆知識を掲載し、ことばの持つさまざまな側面に触れられるよう工夫しました。例えば、「さようなら」には豆知識として「人によって『もう会わない感じがする』」という文言を入れています。

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「さようなら」のスタンプ 豆知識にも注目(プレスリリースより引用)

 語釈と呼ばれる細かい字の部分は読まない方もいらっしゃるかと思い、少なくとも見出しになっている語だけで会話が成り立つようにしています。「凡人」のLINEスタンプを例にすると、「自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして〜」の部分は語釈です。

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「凡人」のスタンプ 語釈を読むのも面白い(プレスリリースより引用)

 デザインは、トーク画面から浮きすぎないよう、シンプルなメッセージ型の吹き出しを採用しました。紙面の雰囲気をそのままLINEの画面にもってくるイメージで、文字中心で構成しています。

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紙面の雰囲気をそのままLINEの画面に(プレスリリースより引用)

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