「オートミール」市場急拡大 これまでの健康食品ブームと何が違うのか?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(7/8 ページ)
オートミールが大流行しており、市場規模も急拡大中だ。さまざまなプレーヤーが参入し、食べやすい提案がされている。
すぐに食べられるタイプの商品
日清食品ホールディングス傘下の日清シスコも、牛乳をかけるなどしてすぐに食べられるタイプのオートミールを販売している。
21年9月に、「おいしいオートミール」「おいしいオートミール トマトクリームリゾット風」「おいしいオートミール チーズクリームリゾット風」「おいしいオートミール オートミールフレーク」の4種を発売。
日清シスコが行った調査では、「どうやって食べるの?」「おいしいの?」「続けられそうにない」といった意見が寄せられた。オートミールが日本人の生活に根付くには、まだ多くの課題が残されていることが分かったという。その課題解決のために、開発された。
おいしいオートミールはプレーンタイプ。トマトクリームリゾット風とチーズクリームリゾット風は、これまでなかった味付けタイプ。オートミールフレークはシリアルによくある、フレークタイプに加工した商品となっていた。
おいしいオートミールシリーズは、その後も商品の追加と廃止が行われ、同社公式Webによれば、現状次の4種類が販売されている。
「おいしいオートミール」「おいしいオートミール あじわい苺」「おいしいオートミール 味わいココア」「おいしいオートミールフレーク」だ。
永谷園も参入
また、オートミールそのものではなく、オートミールを調理するためのスープごはんの素を開発したのは永谷園だ。世界のスープで、新しいオートミール生活へと誘う、お茶漬けの素で成功した永谷園らしい商品である。
同社の「旅するSOUP MEAL」シリーズは、22年8月、参鶏湯味、胡麻担々味、ココナッツカレー味、ごま豆乳味を発売。好評につき、23年3月6日には、ミネストローネ味を追加する。
オートミール30グラムに同商品と水200ミリリットルを加え、電子レンジで2分(500Wの場合)温めるだけという簡便さ。3袋入りで、オートミール独特の味や香り、食感が苦手な人でも続けられるように、マイナス点を打ち消すような味付けがなされているのが特徴だ。
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